四国お遍路|結願後のお礼参りとは?

四国お遍路|結願後のお礼参りとは?

四国お遍路|結願後のお礼参りとは?

四国88か寺をすべて回ると、「結願(けちがん)」です。

 

「結願」とは、その名の通り、願いが叶ったという意味。四国お遍路を無事回りきれたという願いが叶った瞬間です。

 

最後の札所、香川県にある「88番札所大窪寺」では、金剛杖や菅笠を奉納する場所があり、本当にすべて回り切ったという実感がわく場所です。

 

また、御朱印とは別に「結願証明書」を頂くこともできます。(※別料金で、2000円)。

 

写真は、当サイトの管理人が頂いた「結願証明書」です。名前と日付を入れてくださいます。証明書を入れる「筒」も頂けます。

 

 


結願後のお礼参り

 

四国お遍路を結願すると、その後「お礼参り」をする習わしがあります。道中、無事に参拝できたことを感謝し、お礼を申し上げる参拝です。

 

「お礼参り」の行き先は、「高野山 奥の院」。今でも、お大師様が仰臥されているという場所です。

 

お礼参りは、88番から直接行く方もいらっしゃいますが、本当に四国を一巡するという意味合いで、第1番札所霊山寺へお参りするのが、最近の通例となっています。

 

霊山寺に参拝すると、「満願の御朱印」を頂くことができます。納経張の最後のページにある「一番札所へのお礼参りページ」にご朱印を頂きます。(※有料、通常の納経と同じ300円)

 

また、1番札所以外から、お遍路を始めた人は、最初に始めた場所がお礼参りの場所となりますのでご注意を。

 

1番札所でお礼参りを終えた方は、徳島から和歌山へ。徳島港〜和歌山港間にはフェリーが運航されていますので、この船便で高野山へ向かう方も多いようです。

 

当サイトの管理人の「高野山のお礼参り」レポをご紹介しています。ご参考までにご覧ください。
高野山へのお礼参り

 


「高野山 奥の院」へ

真言密教の総本山「高野山 金剛峯寺」へ。
高野山には、さまざまな宿坊があり、日本有数の宗教都市の風格がある場所です。

 

四国お遍路のお礼参りは、金剛峯寺ではなく、お大師様が即身成仏された「奥の院」へお参りします。
※ちなみに、西国33か所のお礼参り先は、「壇上伽藍」にある納経所です。

 

高野山奥の院は、真言密教の最大の聖地です。

 

西暦835年3月21日に入定(即身成仏)されたお大師様は、現在も生き続けておられると考えられています。その証に、今でも高野山の僧侶が毎日朝晩の食事を献膳し、衣替えも行われています。

 

四国お遍路の結願後に参拝すると、ここで満願の御朱印を頂きます。納経張には、高野山のご朱印を頂く場所がありますので、納経張を持参しましょう。

 

あると便利なリンク先→高野山公式ページ

 

高野山の宿坊

 

高野山に行くなら、宿坊体験もおすすめです。宿坊とは、四国お遍路でもおなじみの通り。高野山の場合は、四国お遍路中の宿坊とは少し違う雰囲気があります。

 

金剛峯寺〜奥の院周辺に実にたくさんの数の宿坊がありますが、中には、旅館と見まがうほどの施設を有した宿坊もある上に、宿泊サイトでネット予約ができるところもあります。

 

宿坊に泊まると、名物の精進料理のほか、翌朝の朝のお勤めに参加することができます。これも、宿坊ごとに特色があります。事前に調べて、予約してみるのがおすすめです。

 

※写真は管理人が「無量光院」で宿泊した時の写経のお見本。

 

宿坊体験記

 

当サイトの管理人が、四国お遍路のお礼参りで高野山を訪れた際に、泊まった大円院のレポです。

 

高野山|宿坊体験記|「大円院」に泊まる

 


お大師様ゆかりの京都の3か寺参り「三弘法詣」

高野山へお礼参りした後、京都にあるお大師様ゆかりの3か寺へ、足を伸ばす方も少なくありません。

 

この3か寺にお参りすることを、「三弘法詣」といいます。
京都3か寺とは、「東寺」、「仁和寺」、「神光院」のこと。とくに東寺は、お大師様とゆかりの深いお寺です。

 

京都の弘法大師 ゆかりのお寺へ!

 


↑東寺にあった「三弘法参りのポスター」。

 

「東寺」は、日本で初めての密教寺院として建立され、唐から戻ったお大師様に託された由緒あるお寺として有名です。

 

実際、このお寺の御影堂は、お大師様が住居を構えられた場所で、「奥の院」同様、今でも毎日お大師様にお膳を出しているそうです。
四国お遍路の前後に東寺にお参りされる方も多く、京都のお大師様ゆかりのお寺の代表格といえるでしょう。

 

西賀茂の弘法さんと親しまれている「神光院」には、お大師様自作の仏さまがあり、仁和寺は代々皇室の方々が門跡を務めた門跡寺院の筆頭格の寺院です。
高野山へのお礼参りの後、ゆとりのある方は、京都の三弘法詣にも足を伸ばすのもおすすめです。

 

京都の3か寺の詳細参照先

東寺 公式サイト
仁和寺 公式サイト
神光院
※神光院は公式サイトがないため、京都観光ナビの神光院のページをリンクしています。

 

東寺へのお礼参りレポも!

 

高野山へのお礼参りの後、東寺にも行ってきました。詳細は下記をどうぞ!

 


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四国お遍路|24番札所「最御崎寺」女人が近づくと火雨が降る山
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高知県、四万十町にある、第37番札所「岩本寺」。 ここから先は、ついに、「足摺岬」。 歩くと、3日近くはかかる、長距離区間へ旅出る場所です。 この「岩本寺」には、「5つのご本尊様」が祀られています。 5つもの本尊があるのは、遍路中、ここだけ。 お遍路さんは、ここで「5つの真言をとなえる」ことになります。 また、もうひとつ。珍しいのが、お大師様にまつわる「七不思議」伝説。 木や生き物にまつわる、不思議なお話が伝えられています。
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四国お遍路で「うつ病」を寛解することができた管理人が送るお遍路情報サイトです。 88か寺の体験記など、これから四国へ行こうと考えているうつ病を治したい人のために役立つ情報をご紹介します。
四国お遍路|51番札所「石手寺」衛門三郎再来の石
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60番札所「横峰寺」は、愛媛西条市にある、難所のひとつ。 「霊峰・石鎚山」の北側の中腹にある札所です。 石鎚山は、古くから山岳修行の場として有名な山で、お大師様もここで修行したといわれています。60番札所「横峰寺」には、お大師様が自ら刻んだという「大日如来」がご本尊として残されています。 この横峰寺に伝わるのが、お大師様が修行をしていたときの、飛行伝説です。
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香川県三豊市にある、71番札所「弥谷寺」。 標高382mの弥谷山の中腹に、ある札所です。 ここは、お大師様の生誕地、善通寺にも近く、本堂の中には、お大師様の「獅子の岩屋」が遺されています。
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四国お遍路|74番札所「甲山寺」お大師さま神童伝説
お大師様が誕生した「讃岐」(=香川県)には、幼少期の伝説が数多く残されています。 74番札所甲山寺も、そのひとつ。 正しくは、この74番札所から歩いて15分ほどの「仙遊寺」に伝わっているのが、「弘法大師の神童伝説」です。
四国お遍路|お大師様の「食わず芋伝説」
お大師様にまつわる、有名な逸話の中に、「食わず芋」にまつわる伝説があります。 「食わず芋」は、実際に存在する植物で、正式名称を「クワズイモ」といいます。 最近では、観葉植物としても人気があり、成長すると大きな葉 見た目は、里芋に似ていますが、実は、毒性があって食べられません。 お大師様の「食わず芋」のお話は、「禁忌食物系の伝説」といわれ、人々の智慧を伝える手法として、広められたといわれています。 「食わず芋」の伝説は、日本各地に残されていますが、四国お遍路では、高知県・室戸岬にある24番札所「最御崎寺」に、遺されています。 ここでは、「食わず芋」の伝説について、ご紹介していきましょう。
四国お遍路|「現実を変える」密教の教え
真言密教の教えの最大の特徴は、「現世利益」=「即身成仏」にあります。 これには、もちろん厳しい修行が必要ですが、「死んでからあの世で仏様になるのではなく、この世で仏様と一体になる」ことができると説いています。 「現実の世界で仏様になる」というのは、言い換えると、「現実は変えることができる」ということ。これからの心の持ちようや行動次第で、「現実は変えられる」と考えることができます。
お大師様の「真言密教」とほかの宗派の違い
お大師様(弘法大師空海)が開いた「真言密教」。 インドから中国を経て日本に伝わった、仏教は、その後さまざまな宗派が誕生しました。 真言密教も、もちろんそのひとつですが、ほかの宗派とは決定的に異なる点がいくつかあります。 四国お遍路をする上で、必ずしも必要な知識ではありませんが、知っていると「なるほど」と思うことは多いものです。 ここでは、「真言密教」について、カンタンにご紹介してみましょう。
仏様と直接つながる聖なる言葉「ご真言」
四国お遍路に行くと、どの札所でも「ご真言」を唱えます。 札所ごとのご本尊の真言はもちろん、全札所で唱える「光明真言(こうみょうしんごん)」は、何か寺も回っていると暗記できるほどです。 ところで、この真言。実際に、札所で読み上げてみると、さっぱり意味がわかりません。 何か、呪文のようにも思えるような言葉が続きます。 ご真言とは、一体何なのでしょうか?
如来、菩薩、明王とは?5種類の仏様
四国お遍路で札所を廻っていると、さまざまなご本尊様に出会います。 「菩薩」と名がついている仏さまもあれば、「如来様」という名のついたご本尊様もいらっしゃいます。 この「菩薩さま」や「如来さま」。 実は、仏さまにも色々あり、大きく分けると5種類に分けられます。ここでは、仏像の種類を解説してみましょう。
真言密教修法の基本「三密加持」とは?
四国88か寺を廻る上で、「三密加持」を行う必要はありませんが、密教のことを知り始めると、「三密加持」という文言をやたらと目にします。 「三密加持(さんみつかじ)」とは、いったい何なのでしょうか。ここでは、簡単に三密加持について、解説してみましょう。
結願の地「高野山」で叶う!瞑想「阿字観」
四国88か寺を結願した後に、お礼参りに訪れる「高野山」。 お大師様がおられる「奥の院」に参拝したら、ぜひとも体験しておきたいのが「阿字観(あじかん)」です。 「阿字観」とは、カンタンにいうと「瞑想」です。 これも修行のひとつですが、高野山では、一般の人が気軽に「阿字観」を体験することができます。
真言密教|悟りに達する段階を説いた「十住心論」
お大師様が残した「十住心論」という著作があります。 人間の心を10段階に分け、最終的に「悟りを得るまでの10のステージ」を説いています。 最終段階に至ると、仏と心が一体化し、現世で仏になる「即身成仏」に至ります。この段階まで進めるのは、「真言密教のみ」と位置づけられています。 「十住心論」は、お大師様自らが開いた「真言密教」の優位性示した書物で、「真言密教でのみ悟りに到達できる」と説いています。
お大師様自ら残した著作の数々
お大師様は、その生涯の間に、実に多くの著作を残されました。 その内容は、1200年の時を経ても、色あせることなく私たちを導いてくれます。今では、その著作をもとにした「お言葉」を書籍を通じて、たくさん知ることができます。
四国お遍路|自分を守ってくれる仏様とご縁を結ぶ「結願灌頂」
「結願」といえば、88か所全てを巡礼し終えることですが、真言宗では「結願」の名がつく仏縁儀式があります。これは、「結願灌頂(けちがんかんじょう)」と呼ばれる仏教儀式で、真言宗に正式に入信する際、真っ先に行われる儀式のこと。 誰でも、希望すれば参加することができます。
持って生まれた運命がわかる?「宿曜道」
「星供養」とは、生まれ年によって違う「宿星」を供養し、その年の安泰を祈る祈祷のこと。毎年、「節分」の時期に行われる、真言密教の行事のひとつです。 実は、真言密教には、「密教占星術」という秘法があり、これも、お大師様が唐から持ち帰り、伝えられたものです。これにも、数多くの秘法がありますが、その中のひとつ。「三九秘要法」で用いる「宿曜道(密教占星術)」は、「人間の現在過去未来」まで見通します。
四国お遍路|「四国別格20霊場」とは?
四国には、88か寺以外にも、お大師様ゆかりの寺院が、数多く存在しています。 その数、実に、200以上ともいわれるほど! お大師様の生誕地であり、修業の地でもあった四国。 それだけに、ご縁のある寺院が、実に多いのです。 中でも、「別格20霊場」(別名「番外札所」)といわれる札所が、20か所あります。 この「別格20霊場」とは、何なのでしょうか?
四国お遍路|別格20霊場|4番札所「鯖大師本坊」の塩サバ伝説
四国88ケ所以外に、お大師様ゆかりの20ケ寺を「別格20霊場」といいます。 徳島と高知の県境近くにある海陽町にある、4番札所「鯖大師本坊」(八坂寺)。 ここには、お大師様と塩サバにまつわる伝説が遺されています。
四国お遍路|別格20霊場|8番札所十夜ケ橋「遍路心得 誕生の地」
愛媛県・大須市に、「十夜ケ橋」(とよがはし)という、番外札所があります。 別格20霊場の第8番札所で、寺名は、「永徳寺」。 88か所でいうと、ちょうど、43番「明石寺」から、44番「大寶寺」へ移動する途中にあります。 ここには、「四国お遍路の心得」になった、お大師様の逸話が遺されています。

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