結願の地「高野山」で叶う!瞑想「阿字観」

結願の地「高野山」で叶う!瞑想「阿字観」

結願の地「高野山」で叶う!瞑想体験「阿字観」とは?

四国88か寺を結願した後に、お礼参りに訪れる「高野山」。

 

お大師様がおられる「奥の院」に参拝したら、ぜひとも体験しておきたいのが「阿字観(あじかん)」です。

 

「阿字観」とは、カンタンにいうと「瞑想」です。これも修行のひとつですが、高野山では、一般の人が気軽に「阿字観」を体験することができます。

 

ところで、この「阿字観」とは、どんなものなのでしょうか?簡単にご紹介しておきましょう。


真言密教の瞑想法「阿字観」の基本=「月輪観」

「阿字観」とは、真言密教の瞑想法で、自らの精神を極限まで高め、仏様を自分の中に迎え入れる修行方法です。

 

阿字観の瞑想法は、「月輪観(がちりんかん)」という瞑想法を基本としています。

 

正確にいえば、「月輪観」も、「阿字観のひとつ」ですが、まずは「月輪観」の考え方を理解した方が「阿字観」が分かりやすくなります。

 

「月輪観」は、その名の通り。「お月さま」を心の中に描くことから始まります。このお月さまは、「満月」です。

 

「満月」は、完全無欠のシンボルであり、仏様を象徴でもあります。よく見かける「曼荼羅」も、月の輪の中に描かれているのは、これが理由です。

 

「月輪観」は、この満月の輪を意味する「黒地に白い円を描いた掛け軸」に向かって瞑想します。手順は、以下の通り。

 

月輪観のやり方

@座禅をして、掛け軸の「月の輪」を見つめる。
A「月の輪が、球体である」というイメージを思い描きながら、このイメージを心に焼きつけます。
B自分の体の中にも、この月の輪があることをイメージします。
C「掛け軸の月の輪を見つめる⇒自分の中の月の輪を感じる」を繰り返します。
D自分の中の「月の輪」が実感できたら、その月の輪を少しずつ大きくしていきます。
E月の輪の大きさのイメージは、最後には宇宙と同じくらい大きく広げます。
F宇宙と月の輪の大きさが同じになったら、少しずつ小さくしていきます。
G月の輪を小さくして、最後にまた自分の中に納めます。

 

即身成仏は、仏様と一体になることですが、月輪観を通じて、「月」=仏様と一体になる修行を行う方法です。


「阿字観」の方法

「阿字観」は、この「月の輪の中」に、梵字の「阿(あ)」という文字が書かれたものを使います。「阿」という文字は、すべての文字の根源。そして、この世のすべてのものは「無」を表す文字です。

 

瞑想の方法は、月輪観と同じ。月の輪の中にある「阿」を見つめながら、宇宙と同じ大きさまで月を広げていき、最後にまた自分の中に納めます。

 

瞑想を通じて、自分と宇宙、自分と「阿」の境目がなくなるような境地にまで達することを目指す修行です。

高野山で叶う!「阿字観」体験

高野山総本山金剛峯寺で、阿字観体験ができます。

 

日程は限られていますので、事前に開催日を確認する必要があります。初心者でも、参加可能な上に、高野山の僧侶が直接指導してくれますので、貴重な体験になります。

 

高野山金剛峰寺 阿字観のページ ⇒ こちら

 

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四国お遍路|38番札所「金剛福寺」の足摺り伝説
四国お遍路で「うつ病」を寛解することができた管理人が送るお遍路情報サイトです。 88か寺の体験記など、これから四国へ行こうと考えているうつ病を治したい人のために役立つ情報をご紹介します。
四国お遍路|51番札所「石手寺」衛門三郎再来の石
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真言密教|悟りに達する段階を説いた「十住心論」
お大師様が残した「十住心論」という著作があります。 人間の心を10段階に分け、最終的に「悟りを得るまでの10のステージ」を説いています。 最終段階に至ると、仏と心が一体化し、現世で仏になる「即身成仏」に至ります。この段階まで進めるのは、「真言密教のみ」と位置づけられています。 「十住心論」は、お大師様自らが開いた「真言密教」の優位性示した書物で、「真言密教でのみ悟りに到達できる」と説いています。
お大師様自ら残した著作の数々
お大師様は、その生涯の間に、実に多くの著作を残されました。 その内容は、1200年の時を経ても、色あせることなく私たちを導いてくれます。今では、その著作をもとにした「お言葉」を書籍を通じて、たくさん知ることができます。
四国お遍路|自分を守ってくれる仏様とご縁を結ぶ「結願灌頂」
「結願」といえば、88か所全てを巡礼し終えることですが、真言宗では「結願」の名がつく仏縁儀式があります。これは、「結願灌頂(けちがんかんじょう)」と呼ばれる仏教儀式で、真言宗に正式に入信する際、真っ先に行われる儀式のこと。 誰でも、希望すれば参加することができます。
持って生まれた運命がわかる?「宿曜道」
「星供養」とは、生まれ年によって違う「宿星」を供養し、その年の安泰を祈る祈祷のこと。毎年、「節分」の時期に行われる、真言密教の行事のひとつです。 実は、真言密教には、「密教占星術」という秘法があり、これも、お大師様が唐から持ち帰り、伝えられたものです。これにも、数多くの秘法がありますが、その中のひとつ。「三九秘要法」で用いる「宿曜道(密教占星術)」は、「人間の現在過去未来」まで見通します。
四国お遍路|「四国別格20霊場」とは?
四国には、88か寺以外にも、お大師様ゆかりの寺院が、数多く存在しています。 その数、実に、200以上ともいわれるほど! お大師様の生誕地であり、修業の地でもあった四国。 それだけに、ご縁のある寺院が、実に多いのです。 中でも、「別格20霊場」(別名「番外札所」)といわれる札所が、20か所あります。 この「別格20霊場」とは、何なのでしょうか?
四国お遍路|別格20霊場|4番札所「鯖大師本坊」の塩サバ伝説
四国88ケ所以外に、お大師様ゆかりの20ケ寺を「別格20霊場」といいます。 徳島と高知の県境近くにある海陽町にある、4番札所「鯖大師本坊」(八坂寺)。 ここには、お大師様と塩サバにまつわる伝説が遺されています。
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愛媛県・大須市に、「十夜ケ橋」(とよがはし)という、番外札所があります。 別格20霊場の第8番札所で、寺名は、「永徳寺」。 88か所でいうと、ちょうど、43番「明石寺」から、44番「大寶寺」へ移動する途中にあります。 ここには、「四国お遍路の心得」になった、お大師様の逸話が遺されています。

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