西国33カ所体験記|1回目|2日目|熊野本宮大社へ行く
6時起床。温泉宿に泊まったので、朝も温泉に入ります。
これが、かなりの楽しみのひとつ。7時から始まる朝食ビュッフェを頂きました。
休暇村南紀勝浦のスゴイところは、朝から「マグロの刺身」食べ放題なところ。
実演してくれるパンケーキや、ご飯に合うおかずも多くて美味しいので、とても気に入っている宿のひとつです。
さて!朝食を食べて、8:15にチェックアウトします。
2日目は、「熊野本宮大社」に行きます。西国の札所とは関係ないんですが、車ならすぐ行ける距離。
約43km程度ですから、1時間ちょいあれば到着するはず。
でも、その前に! 途中で「わたらせ温泉」に立ち寄ります。本宮から近い上に、「西日本最大級の露天風呂」がある天然温泉。
これは是が非でも、入らねば! 西国巡礼は、ガイドブックにもよく書かれてますが、周辺に観光地が多いのが魅力でもあります。
9:55 わたらせ温泉
勝浦から、43キロほど山中を行くと、「わたらせ温泉」に到着します。
1時間ちょいあれば余裕でつきます。(途中、休憩したので、1時間半かかりましたが)
那智大社から、本宮へ車で向かう方におススメのコースです。
わたらせ温泉は、日帰り入浴が可能で、大人700円で入湯できます。
ちなみに、この日、ほかのお客さんが全くおらず、普通は撮れない露天風呂をパチリと撮らせてイタダキマシタ。
このインパクト。これほど大きい露天風呂は見たことがありません。
しかも、良い泉質! ほのかに硫黄の匂いがして、体がポカポカ温まります。
これは、かなりおススメの温泉でした。
11:30 熊野本宮大社
わたらせ温泉で1時間ほどゆっくりした後、移動。
約4キロしか離れていません。10分ほどでついてしまいました。
平日の本宮周辺は、道路も駐車場もすいてます。
ちなみに駐車料金無料。車を置いたら、すぐ鳥居がある場所に行けます。
それにしても、日本の聖地はすごい階段の上にあるところが多いですよね。
熊野本宮大社も、結構な階段がそびえています。
下から撮ると大したことなさそうに見えますが…
上から見下ろすと、結構な急こう配です。
お遍路を結願してから、急な階段とは縁遠くなっていたので、何だか息切れします…。
体力つけないと、2巡目で苦労しそうです。
感覚値でいうと、本宮への階段は、四国2番札所くらいの階段数でした。
さて、上についたら、手水場で手を清めます。こののぼりはホント、カッコイイです。
手水場から少し歩くと、奥に「本宮」があります。
やっぱり、こういう巨大なしめ縄があると、神社とお寺の違いを感じます。
門の前で一礼。中に入ります。
青空に映える、すごくキレイなお宮が4つ並んでいます。
出雲大社にそっくりで驚きました。
この4つの御宮には、それぞれ違う神様が祀られていて、
左端から、
@西御前(結宮・第一殿) 夫須美大神
A中御前(結宮・第二殿) 速玉大神
B証誠殿(本宮・第三殿) 家津美御子大神(素戔嗚尊)
C東御前(若宮・第四殿) 天照大神
という並びになっています。
少し難しいのが、参拝の順番。
敷地内に入る手前に、こんな看板があるのですが、見落としてしまって、左端から御参りしてしまいました。
順番は、結果的には好きな順番?でいいみたいですが、正しくは、正面の御宮から。
3→2→1→4とまわり、最後に、一番右端にある「結びの神」にお参りします。
この5番が、他の御宮と同じ建物のサイズではないので、見落としがち。
私は、見落として出てしまい、後から気づいて戻りました。
さて、本宮の御参りを終えると、横にある「八咫烏」の神社にもお参りします。
八咫烏(やたがらす)は、足が3本ある烏の神様で、サッカー日本代表のマークにもなっています。
本宮サイトによると…八咫烏というのはこういう神様とのこと。
八咫烏とは、当社の主祭神である家津美御子大神(素盞鳴尊)のお仕えです。 日本を統一した神武天皇を、大和の橿原まで先導したという神武東征の故事に習い、導きの神として篤い信仰があります。 八咫烏の「八咫」とは大きく広いという意味です。 八咫烏は太陽の化身で三本の足があります。
年をとっても、色々知らないことがたくさんあって、勉強になります。
熊野本宮大社には、今回初めて来ましたが、何だかとってもステキな場所でした。
さて!本宮の御参りコースとしては、このあと「産田社」→「大斎原」と行くそうですが、とりあえず「大斎原」に向かいます。
12:45 大斎原
本宮大社の鳥居から、約10分で「大斎原」につきます。
歩いて行ける場所で、思いのほか近いです。
川方向にある細い道を抜けると、田んぼの向こうに巨大な鳥居が見えます。
事前に全然勉強してこなかったので、ここで初めて知ったんですが、
この大斎原は、もともと「熊野本宮大社」があった場所。
明治初期ごろの大水害で被害にあって、本宮大社は今の山の上に移築したそうですが、もともとの場所はここなのだとか。
鳥居を抜けると、世界遺産の石碑があります。
実は、この先に、そのお宮の後があったのですが…このとき、この由縁を知らず引き返すという失態。
この後立ち寄った資料館で、この顛末を知った次第で。
事前に少しは勉強していくべきでした。戻る気力がなくて、今回はコレで終了です。
ここにきているたくさんの外国人観光客の皆さんの方が、よくご存じのようで、これまた勉強になりました。
日本には、まだまだ知らないことや場所がたくさんありますね。
西国巡礼は、京都市内や奈良に札所が多いので、また似たような経験をしそうです。
第1回目の西国33カ所は、この辺で! ご覧いただいてありがとうございました。
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