西国33カ所体験記|3回目|4番施福寺・5番葛井寺

西国33カ所体験記|3回目|4番施福寺・5番葛井寺

西国33カ所体験記|3回目|4番施福寺・5番葛井寺

西国33カ所の区切り打ち、3回目です。

 

※自家用車利用。
今回は、大阪郊外の2か所へ。

 

順番でいうと、4→5番へ向かうべきですが、
自宅からの移動効率の良さを考えて、5→4番の順番で回ります。

 

2か所だけなので楽勝かな?と思いきや、あとでえらいことになるわけですが…。
「巡礼というのは、どれも大変だ」というのを改めて実感した1日になりました。
※2017年3月

5番札所 葛井寺 10:50

藤井寺市にある「葛井寺」です
「葛井寺」と書きますが、この漢字で「ふじいでら」と読みます。不思議。

 

到着したのは、10:50。
驚いたのは、お寺周辺の道路の狭さです。

 

 

正門前付近は、一方通行になるので要注意!
すぐ近くにコインパーキングがあったので、ここで駐車しました。

 

大きな正門の前で一礼して、境内に入ります。

 

 

驚くほど広い境内。

 

 

歴史を感じる、立派な本堂。硝子バリの向こうにご本尊様がいらっしゃるみたい・・・

 

このお寺は、千手観音がご本尊ですが、御開帳は毎月18日の1回だけ。
その日に訪問してないので当然ですが、もちろん仏様は見れませんでした。

 

とりあえず、参拝。本堂内の横にある記帳所で、ご朱印を頂きました。

 

 

楠木正成ゆかりの「旗掛けの松」。
戦勝祈願に訪れた際のゆかりの松のようですが、この縦ふだの文字がかなり薄くなっていて、完全に読めず。残念。

 

 

もともと、この葛井寺は、7世紀に百済から渡来した「葛井氏」が創建したそうです。
その後、聖武天皇の勅願で、大伽藍が建立されたり、行基上人がご本尊の開眼をした逸話も!
行基上人ゆかりのお寺は、四国お遍路でもよく見た記憶があります。

 

 

境内にあった、お大師様像。
このお寺は真言宗なんですね。よくわからず訪問してました(大汗!)

 

もう1つ、知らずに訪問していたのが、こちら。

 

 

今年=2017年は、西国33カ所草創1300年!!

 

先ほどの記帳所で、「草創1300年のスタンプ押しましょうか?」と聞かれて、「は?」といったときにもらったチラシです。
「押す、押さない」の選択肢があるのか?と不思議に思いましたが、ここまでの1番〜3番の御朱印があったから、聞かれたような気がします。

 

この3か所は、昨年2016年にまわったので、1300年スタンプはないので、押したくないという人もいるのかな?
もちろん、押してもらいましたが、最初はオプションかと勘違いしたので、何だか驚きました。
(納経料300円で、料金は変わりません)

 

30分ほどで、4番へ移動します。
車で行くと、約25キロほど、一般道で行きます。

4番札所 施福寺 13:10

途中、ランチを頂いて、施福寺についたのは13:10。
このお寺は山の上にありますが、車では行けない場所なので、もれなく徒歩になります。

 

事前に、30分ほど山登りになることは知っていましたが・・・。
これほど大変だとは、思いもよらず・・・。
車である程度の高さまでは行けますが、駐車場(無料)に車を止めてからの登りは相当なものでした。

 

 

最初から、かなりの急こう配です。

 

 

感覚値で、3〜400mほど登るとようやく見える山門。

 

 

驚いたのが、ここに「ここから徒歩30分ほど」と書かれてたこと。

 

 

駐車場から30分ほどと思っていたら、ここからが30分。
ここまでで、10分くらいかかった気がするので、実はもっとかかるということです。
既に、ここまでで息が上がっているのに、これは、本当に大変なとこかもしれないと気づき始める私。。。

 

 

最初はゆるやかそうに見える登り坂も・・・

 

 

どんどん、厳しくなってきます。

 

 

しかも、道も結構せまくて、舗装されてる場所は全くなし。
昔から、こんな感じの道でしたよね?という、厳しい山道です。

 

 

途中、2回ほど休憩・・・・。
だいぶ上まで登ってきたなぁ・・・。

 

これは・・・四国お遍路の焼山寺クラスの難所です。
岩本寺の大変さにも、匹敵するかもしれない。

 

 

最後のトドメの上り坂。

 

 

かなり泣きが入りながら登ります。
途中、弘法大師髪所が2か所ありました。

 

 

お大師様に励まされながら、ついに、13:50施福寺到着。
駐車場付近から、40分かかりました。

 

途中2回も休憩したので、このくらいですんだのは驚き。
山門にあった「ここから30分」という表示は、意外と正しい。

 

運動不足の女子脚でも、休憩込で40分くらいでのぼれました。
でも、疲労感はハンパなく、感覚値では1時間半は歩いた気分だったのは、余談です。

 

 

小高い場所から見た本堂です。
山登りで疲れているのに、なぜか登ってしまった・・・

 

 

この本堂の中にある、ご本尊様は秘仏だそうですが、この日は御開帳していて中に入れました。
拝観料は500円。撮影禁止だったので、写真が撮れず残念!

 

お堂の中は、立体曼荼羅になっていて、中央に大きなご本尊様があります。

 

そのご本尊様が、十一面千手千眼観世音菩薩さま。
左右には、文殊菩薩さまと弥勒菩薩さま。
西国の開祖、花山法王を導いたといわれる「馬頭観音さま」や「方違大観音さま」も。

 

弥勒菩薩といえば、お大師様とゆかりのある仏様です。

 

「我が亡き後は、兜率天に往生し、弥勒菩薩に仕える。56億7000万年後に、弥勒菩薩と共にこの世に戻り、私が歩んだ跡を訪ねる。
この世に戻るまでの間は、微雲管(みうんかん)から人々の信仰、不信仰を観察する。このとき仏道に励んでいれば、助けを得るであろう。信仰のないものは不幸になるであろう」(御遺告)

 

これは、お大師様がお隠れになったとき、弟子たちに遺したといわれる言葉です。
唐から戻ったときに、このお寺で得度したと伝えられているので、弥勒菩薩があるのかも??

 

ふだんは見れない秘仏を拝観できて、とってもラッキ-でした。
やっぱり、仏様が見れたほうが、楽しいです。

 

 

ここでも御朱印を頂いて、境内にある梅の木を眺めて、今度は元来た道を下ります。

 

 

帰りは、行きよりもはるかに楽ちん!!

 

でも、この油断がいけなかったのか・・・

 

 

この山門を過ぎたあたりで、なんと・・・見事にこけました(泣)。

 

道の脇に川があるんですけど、それを眺めていたら、段差があることに気づかず、ぐきっ。
左足首を少しひねり、右の膝からこけて、、、、この年で久々の流血の惨事。
※流血といっても少量ですけど、3か所すりむきました。

 

しばらくしゃがみこんでいると、後ろから来たお遍路装束のおじいさんに心配されてしまった。
「大丈夫です〜」といいつつ、回復するのに少し時間がかかりました。

 

でも、あれだけ派手にこけたのに、ちょっとした捻挫と擦り傷で済んだのは、幸いです。
物事は、考え方で変るとお遍路で学んだので、
「こんな坂道で転んでなんてついてないんだろう」ではなく、「この程度で済んでよかった」って考えます。

 

 

こうして、足をひきずりつつ、往路では気づかなかった滝をちょっと眺めたりして。

 

 

この滝のある場所は、神社みたいな感じになっています。山道のすぐ横にあるので、立ち寄ってみると面白いです。

 

そんなこんなで、3回目の西国巡礼区切り打ちは、ここまで。
この後、犬鳴温泉に立よってきました。脚は痛んだけれど、いいお湯でかえってよくなったようです。

 

では今回はこのへんで。近いうちに、6番〜へ行きたいと思います。
次回から、奈良方面に入ります。

 

2017年3月10日訪問

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