西国33カ所体験記|5回目|10〜14番(宇治→大津)
西国33カ所、区切り打ちの5回目です。
今回は、宇治→大津へ。
10番札所三室戸寺から、1日で5カ寺に参拝します。
※2017年4月訪問。
10番札所「三室戸寺」9:15
三室戸寺は、京都の宇治にある札所。
あじさいやツツジで有名なお寺です。
今回は、宇治→大津までの5カ所を、非帰りの1日で回るため、いつもよりちょっと早めに出発。
9:15に到着しました。
駐車場は、入り口のすぐ横。花の季節じゃないせいか、余裕で駐車できました(駐車料500円)
あじさいやツツジが咲くころは、とても混み合いそうなので注意が必要です。
入山料は500円。このパンフのようなものがもらえます。
見ると、ほんとに広い庭園。植えられている、つつじやしゃくなげ、アジサイ、ハスがある場所も記載されています。
今回は、どの花にも当たらず、少し残念。
2万本のツツジ、1000本のしゃくなげ、1万株のあじさい・・・満開のときにきたらキレイだろうな。
この階段をのぼると、本堂。
すご〜く、きれいな境内です。
それにしても、驚くのは・・・・・・
こういった具合で、触ると何かのご利益がある石像が、たくさんあります。
これは、「宇賀神さま」。
耳をさわると、福。しっぽをさすると、金運上昇。ひげを触ると、健康運が上がります。とりあえず、全部触らせていただいてきました。
ほかにも、ウサギの像などなど、たくさんあったんですが、忘却。石にまつわる何かがあるのかな??
本堂で御参り。ご本尊の「千手観世音菩薩」は、秘仏で見れない。
何でも、こちらの観音様は、腕が2本だけという珍しい仏像だそうです。
納経した後は、ご朱印をもらって、少しだけ散策します。
ちらほら咲きの桜と、三重塔。小ぶりだけど、とてもキレイな塔です。
今更ながら、由縁書きを読んだりしつつ、元来た道を戻ります。
何だかあっという間の、1か寺目。次へ向かいます。
11番札所「醍醐寺」上醍醐・准胝堂 10:15
10番→11番は、車で約20分ほどの距離。
11番札所准胝堂は、醍醐の花見で有名な「醍醐寺」の中にあります。
関西人ながら、この有名なお寺に来るのは、実は初めて!
これは、お寺の拝観チケットを買う場所。(三宝館の前)
平日にも関わらず、とにかく、人が多くて・・ほんとにびっくりです。
感覚値で、半分日本人、半分海外からの観光客 といった感じでしょうか。
しかも・・・
こんなに広い・・・。三十三か所の納経所はどこなの・・・。
拝観チケット1500円を買って聞いてみると、「伽藍エリア」にあるという・・。
※このチケットは、ちなみに、伽藍、三宝院、霊宝館の3エリアに入館できます。
とりあえず、まずは、伽藍エリアに向かいます。
早咲きの桜と、伽藍の仁王門。デカイ。
このエリアで一番大きい「金堂」。
右には、五重塔。ここにも、早咲き桜。
今年は、桜の開花が遅くて、街中の桜はまだ、つぼみなのに、ここには、こういう桜が結構ある。
さすが、桜の名所。
納経所に向かう途中、祖師堂があって、お大師様が!!
ここは、真言宗のお寺なのかーといま頃気づいて、持参したお線香とロウソクをあげてきました。
調べてみると、真言宗醍醐派の総本山なんですね・・・
下調べなしに参拝すると、こういう驚きもあります。
ホントに広い境内(?)をテクテク歩くと、ようやくそれらしきものが・・・
この建物が納経所です。(観音堂)
入り口は正面ではなく、裏にあり、中に入ると、観音様と納経所。
ご朱印をもらうために並んでいる人が、すでに10人ほど。
ここで、西国札所で初めて並んでご朱印を頂きました。
1つ驚いたのが、この納経所では、もらう御朱印の選択肢がいろいろあったこと。
観音様を始め、不動明王など4種類くらい。
西国33カ所の納経張をもってる人には、何の御朱印が欲しいのかは聞かれませんが(西国=観音様)、見ていると、お不動様のものをもらっている人など、実にさまざま。
何種類も頂く方もいて、これまた驚きでした。
ご朱印を頂いて(300円全寺共通)、観音堂を出ると、すぐ横に池があります。
ここも、桜の名所みたい。ちらほら咲きでも、花見に興じる人でいっぱい。
元来た道を、テクテク戻り、、、、
伽藍エリアを出ました。拝観チケットがついてるので、見れるところは拝見していきます。
こちら、三宝院。
建物の中に入れます。立派な石庭は一見の価値あり。
霊宝館は、文化財の仏像などなどが多数展示されていましたが、ここは桜の方が印象的・・
そんなこんなで、醍醐寺に1時間15分くらい滞在。広い上に、見るところが多いので、時間は多めにとっておいたほうが良い札所でした。
あと、もう1つ、車の方にお知らせも。
駐車場代は、後払いの1000円ですが、機械精算の上に、高額紙幣は使えないので、1000円札を持っておく必要があります。
(このときもっていなくて、お土産ものを買って、細かいお札を作りました)
人波にもまれて、醍醐寺終了。人が多すぎる場所は、やっぱり苦手です。。。。
12番札所 正法寺(岩間寺) 12:30
醍醐寺を後にして、12番の正法寺へ!
この道中が、実は、驚きのドライブになりました・・・
カーナビ誘導で使った道路が、ものすごい山道! 途中、車1台分の幅しかない場所がいくつもあります。
対向車が来ると、どちらかが何とか譲らねばならない道路です。
四国お遍路で経験した、12番札所焼山寺に匹敵するほどの道路なので、宇治の山越えコースが出たら、要注意です。
ハラハラドキドキしながら、何とか、正法寺へ。
ここもまた、すごい急こう配の山の上にありました。
さっきの醍醐寺とは打って変わって、、、、ダレモイナイ><。
いや、それはそれでいいんですけど、人の数の差が大きくて、何だか今度は寂しい感じに・・・。
とはいえ、すぐに気を取り直して、参拝します。
境内のど真ん中に、ご神木のイチョウの木があります。
この木が何だかとっても美人さんで、何だか見ているだけでほっこりします。
本堂です。ご本尊の観音様は良く見えなかった・・。
本堂内の左横に、納経所があって、ここで入山料500円と、納経料300円を一緒に払います。
駐車料は、入山料込みみたい。
ここのお寺も、真言宗醍醐派のお寺で、大師堂がありました。
お大師様を見ると、何だか嬉しい。
この看板を見ると、あ〜滋賀まで来たんだなぁという感じがします。
※地図に湖がありますが、ここからは見えない・・。
さて!山を下りますか。
13番札所 石山寺 13:15
山を下りて少し行くと、もう13番札所につきます。
ここのお寺の駐車場は、ちょっとわかりにくかった。
というより、出口と入り口があるので、通り過ぎると戻らないといけない(戻ったクチです)
出口近くにある喫茶店に、道路に面した駐車場があって、喫茶利用者は駐車代無料と書いてあって迷ったけれど・・・
戻って、普通に駐車場に入庫(600円)。
お昼は、駐車場に面した「石柳」というお店に入って、「しじみ飯」を初体験。
意外と、どっさり身が入っていて、濃厚。まずまずのお味でした。
13:50、石山寺へ。
ここも、ホントに大きなお寺。立派な仁王門から中へ。
入山料500円。ここから、小高い山階段を上ると、境内です。
目の前に、立派な岩。その上に、多宝塔。本堂は左手にあります。
本堂内は、撮影禁止。ご本尊は、秘仏の如意輪観世音菩薩で、お前立ちの観音様を拝見できます。
納経所もこの中でした。
御参りの後は、本堂の上の方にある多宝塔や梅林、紫式部展を拝見。
このお寺には、紫式部がおこもりして、源氏物語の着想を得たという逸話があります。
大師堂もありました。このお寺は、真言宗東寺派だそうでうす。
そして・・・なんと。。。大師堂の前に、これがありました。
「この塔の周囲に、四国88か所の土が埋められていて、この周囲を歩くと、88か所を巡礼するのと同じ功徳が得られるという」
「・・・・・」
四国88か所を実際に回った身としては、複雑ですが、まわってきました。
こうして石手寺を後にして・・・今日、最後のお寺へいきます!
14番札所 園城寺(三井寺内)
14番札所 三井寺の中にある「園城寺」。
このお寺も実にデカかった・・・
最初に、この入り口から上がったんですが・・・実は裏門?
正門は、ここからもっと西南にあって、一山全てがお寺というほど!!
カーナビで園城寺をセットすると、ここに誘導されますので、要注意かも。
三十三か所の札所には近いけれど、ほかのお堂も観るなら、正門の方がよいです。
しかも、こっちには、駐車場がないので、コインパーキングにとめて歩く必要も。駐車代はその方が若干安いけど、なんともいえない感じです。
入山料500円をここの入り口で支払い、石段をのぼります。
結構な急こう配。振り返ると、こんな感じ。
これをのぼりり切ると、正面に札所です。
本堂内。
ご本尊様の特別公開をしていたので、見てきました(別途300円)
如意輪観世音菩薩様。小さいけど、すごく美人さんの仏像様でした。
ここの境内からは、琵琶湖が見えます。
天気が良い日は、すごくキレイだろうな・・・
せっかくなので、三井寺のほうにもいってみます。
それにしても・・・なーんて広いんでしょう!!
敷地内のあちこちが、映画のロケ地になったことがあるようです。
金堂の中の仏像を拝見して・・・
本日の西国巡礼は終わり。
この段階で16:15くらい。巡礼で御朱印を頂く場合は、17時までなのは四国と同じ。
この後の15番は、ちょっと無理。※15番は京都市内です。
次回から、いよいよ京都市内です。今度は市街地、しかも春の観光シーズン。
車ではなく、電車利用でまわったほうが確実な気がしています。
5回目の西国巡礼を終えて・・・。
やっぱり、ずっと感じていたことですが、とにかく、大寺院が多く、しかも観光名所にもなっている札所が多い印象です。
四国巡礼とは、何だか雰囲気が違うのを、ひしひし感じます。
西国は、四国よりもいっそう心のゆとりが必要な気がする。
この辺の印象の違いは、全部回り終えたときにどう変わるだろう?
33カ所は、今年半ばまでに回り切るつもりです。また、続きを書きたいと思っています。
※2017年4月訪問。
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