徒歩、バス、自家用車。どれを選ぶ?四国お遍路の移動

お遍路準備E|交通手段を選ぶ

お遍路の交通手段を選ぶ

四国お遍路で選ぶ交通手段は色々あります。ご自身に合う無理のない方法を選びましょう。

 

「歩きお遍路」

難易度:★★★★★
うつ緩和期待度:★★★★★
安心安全度:★★★★

 

文字通り、「徒歩」で移動する方法です。1日どれくらい歩くかはご自身次第。
ただ問題なのは、行程の途中は険しい山道もあり、体力がない方にはとてもおすすめできません。
ただ、歩きお遍路でしか経験できないこともたくさんあります。道中で出会う人とのふれあい。四国の人々の優しさに触れるお接待。苦しいことばかりの道程ということでもありません。
自分の意思で、お遍路を歩き道を探す中で見えてくるものは、他の交通手段ではないものを得られる確率も高いのが「歩きお遍路」の醍醐味でもあります。

 

「電車+バスなどの交通機関利用+歩き」

難易度:★★★
うつ緩和期待度:★★★★★
安心安全度:★★★★★

 

交通機関が利用できるところは、バスや電車を利用して移動。そのほかは徒歩という方法です。
自分の意思で、移動手段を選び、要所要所移動するのは、歩きお遍路と変わらないくらいの達成感もあります。
うつを改善するカギは、「自分で次の行先までの方法を考えること」にあります。そして、それを実行すること。この点で考えると、歩きお遍路と変わらないほどの心の変化が期待できます。

「自転車お遍路」

難易度:★★★★
うつ緩和期待度:★★★★★
安心安全度:★★★

 

四国まで自転車を持ち込んで、お寺間を自転車移動している方もよく見かけます。立派なロードバイクでなく、ママチャリで行軍している人も少なくありません。
歩きお遍路に次ぐ体力勝負の移動方法ですが、効果は変わらないのも魅力です。
自転車を四国まで持ち込む方法に難易度がありますが、これをクリアすれば歩きより楽なことは間違いありません。
ただし、山道では「歩きお遍路用の短縮経路」を使えないので車道を往くことになります。距離は長距離になりますので、ここは覚悟しておく必要があります。

 

「自家用車・レンタカー・バイクお遍路」

難易度:★★★
うつ緩和期待度:★★★★
安心安全度:★★

 

レンタカーや自家用車、バイクで回る方法です。自由度が高い上に、体力的な疲弊度が少ない利点があり、自分の意思で進むという点でも達成感があります。
ただ、険しい山道、長い走行距離という精神的な疲弊度がある交通手段です。また、自分のリスクだけではなく周囲のリスクも判断できる必要があります。
運転技術を問われる難所が多いので、通常のドライブ以上に注意が必要です。

 

 

「タクシーお遍路」

難易度:★
うつ緩和期待度:★★
安心安全度:★★★★★

 

現地のタクシー会社が主催しているタクシー移動のお遍路があります。体力に自信がない人や時間のない人におすすめです。
ただ、難点は「自分で道を探さなくても自動的にお寺に連れていってもらえる」点にあります。うつを緩和するには、悩みとは別なことに必死になる経験が必要です。
その点でいうと、タクシーを利用するとその経験を得ることができません。ただタクシー会社によって、ドライバーさんがお遍路を熟知した「先達(せんだつ)」さんだったりします。
その場合は、自力お遍路では味わえないお話を聴けたり、お経を読む際も先導してくれるます。タクシーお遍路をする際は、この点も確認するとよいでしょう。

 

「お遍路巡礼バスツアー」

難易度:★
うつ緩和期待度:★
安全度:★★★★★

 

激安でお遍路ができる魅力がありますが、うつを緩和する点では全く評価できないのが巡礼バスです。都市部から出発してバスに揺られていると、いつのまにかお寺に到着してしまいます。
つまり、うつで悩んでいることを忘れる瞬間が、少ないのです。うつ状態を忘れるには、何かに必死になる必要があります。巡礼バスツアーでは、必死になる瞬間はほとんどありません。
とくに、日帰りの巡礼バスツアーはいただけません。「なすがまま 流れるまま 流されるまま」で1日終わってしまいます。
ただし、バスツアーの場合も、タクシーと同様、先達さんが同行してくださる場合が多いので初心者の場合はとても助かるのも事実です。
「お遍路ってどんなもの?」という体験をするには、おすすめです。

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