お大師様の言葉|奇跡は強い思いと願いが起こす

奇跡は強い思いと願いが起こす

お大師様の言葉|奇跡は強い思いと願いが起こす

昇悟の機、仰がずんばあるべからず/性霊集

 

読み方:しょうごのき あおがずんば あるべからず

 

奇跡は強い思いと願いが起こすもの

 

意訳:悟りを開く機会というのは、常に心に願っていなければやってきません。奇跡というのも、人の強い思いや願いがあってこそ、起きるのです。

 

参考図書:生き方が変わる!空海黄金の言葉 名取芳彦監修、宮下真著 長岡書店刊


「病気は自分で治す」と強く思うこと

うつになって、早々に気づいたことがあります。
「お医者さんも、薬も、私のうつを治してはくれない」という事実。

 

夜、眠れない。
焦燥感と不安感でいっぱい。
手が震える。動悸がする。
世界が暗闇に見える。

 

「うつかもしれない」と思ったとき。
最初に思ったのは「病院に行かねば…」。
医者にさえ行けば、何とかなると思っていたかもしれません。

 

でも、そうではありませんでした。
病院にいって、「うつ」と診断され、薬を飲み始めても、
一向によくはなりませんでした。

 

薬は症状を抑えるだけ。医者は薬を処方するだけ。
症状を抑えるだけでも立派なものかもしれませんが、
こんなことは、1か月もすれば、絶望に変わります。

 

誰かに救ってもらいたい。何かに救い出してもらいたい。
有名な神社に行っても、お寺に行っても、神頼みでは治りはしません。

 

うつは、うつになった考え方や、
「それまでの生き方」を変えなければ、治らない。
こんな単純なことに気づいたのも、この頃です。

 

とにかく、このまま生き続けるのはイヤだ。
でも、このまま死ぬのは、もっとイヤ。
苦しいまま終わるなんて、絶対にイヤなのです。

 

こうなると、「自分で自分を治す」しかありません。
うつを治すには、「自分が自分を治す」と強く思うこと。
そこからすべてが、始まりました。

 

奇跡は、「強い願いがなければ、無理や不可能で終わってしまう」と、
お大師様は説いています。
願いさえ持てないのに、奇跡は起こるはずがないのだとも…。

 

「奇跡を起こす=うつを治す方法」は、人それぞれです。
とにかく、「自分の生き方を変えるきっかけ」になるものを見つけて、
無駄だろうが何だろうが、やってみる。

 

「自分で治す」という強い思いから始まる何かを、
試行錯誤しながら見つけることこそ。
うつから脱却する、一番の近道になるのではないでしょうか。

 


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