お大師様の言葉|魔に負けると大切なものを失う

魔に負けると大切なものを失う

お大師様の言葉|魔に負けると大切なものを失う

邪見を発起すべからず、善根を断ずるがゆえに。/「秘密三昧耶仏戒義」

 

心を迷わす「魔」を寄せつけない

 

意訳>
ふと沸き起こる邪(よこしま)な考えに負けてはいけません。今まで積んできた善行も、すべて無駄になってしまいます。

 

今の世の中、「魔が差した」「つい出来心でやってしまった」ということが、あふれています。これは、事件になるようなことでなくても、意外と誰にでも経験があることでしょう。

 

でも、そんな「魔の心」が近寄ってきたときに、その通りにするか、しないかで、結果は大きく変わります。魔のチカラに負けると、今まで築いてきた大切なものを失うことを、忘れてはいけません。

 

参考図書:生き方が変わる!空海黄金の言葉 名取芳彦監修、宮下真著 長岡書店刊


あなたに近寄る「魔の正体」は何ですか?

欲望、嫉妬、羨望、恨み、絶望、苦悶、悲観…etc。
人を惑わす感情は、実にいろいろあるものですが、「魔の正体」は、こういった感情の中に潜んでいます。

 

「魔」が大好きなのは、負の感情。
いまの自分を嘆いたり、誰かを恨んだり、この世界をむなしく感じる心に、すぐに、この「魔」が寄ってきてしまいます。
もし、いま負の感情に支配されているなら、何としてもそこから抜け出さなくてはなりません。

 

うつになると、この「魔」は、なぜか自分を攻撃したがります。
自分で自分を責めても、何も変わりません。
ただ苦しみが増幅するだけ。
自分のために、その世界から抜け出す勇気を持つことが大切なのです。


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