四国お遍路で忘れてはいけないこと

四国お遍路の心がまえ

四国お遍路で必要な心がまえ

お遍路は、真言密教の信者である必要はありません。極端な話、キリスト教徒が巡礼しても構わないのです。

 

ただ、お遍路をする上で大事なのは、「祈りの気持ちを忘れないこと」。

 

そうしながら、各お寺に祀られたさまざまな如来さまを尊び、
「同行二人」=お大師様と一緒に、自分を見つめ直しながら旅して、何かを見つける巡礼です。

 

お遍路で訪れるお寺には、それぞれ祀られている如来さまがらっしゃいます。

 

大日如来や薬師如来、阿弥陀如来…。
どれも聴いたことがある如来さまたちですが、実はそれぞれの如来さまごとに唱える「ご真言」が違います。

 

お寺では「仏前観経次第」にのっとって、お寺ごとに違う如来さまの真言を加えて唱えます。


同行二人の精神

 

そして、「同行二人」の精神で、一緒に回って頂いているお大師様に感謝をこめて、大師堂でもお経を唱えること。

こうすることで、悩みのループにはまってしまった自分の心の入口に立つことができます。

 

「郷に入っては郷に従え」。
お遍路の巡拝のお作法やルールを守って88か寺を回ることがその後の達成感につながります。

 

うつになってしまった自分と向き合うために、最初は意味がわからなくても、ぜひ祈りの気持ちをもってそれぞれのお寺を巡拝してみてください。

 

※四国お遍路のルールは簡単です。「仏前観経次第」に書かれたお経を、各寺の本堂と大師堂で読み上げること。「十善戒」「3信条」を守ること。それだけです。

 

「仏前観経次第」とは?

お遍路を始めると、訪問するお寺の本堂と大師堂で読み上げるのが「仏前観経次第」です。
詳しくは、こちらをご覧ください⇒お遍路準備B|仏前観経次第

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四国お遍路|室戸岬の聖地・御厨人窟で唱えた「虚空蔵求聞持法」
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四国お遍路|密教の原色「五色」の意味
四国お遍路の札所を廻っていると、あちこちで似た「色合い」をよく目にします。 御参りしていると、気にもとめないかもしれませんが、実は、この色には意味があり、密教の「五大色」と呼ばれている原色です。 ここでは、この5つの色がもつ意味についてご紹介していきましょう。
お大師様の水の伝説|「弘法水」とは?
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四国お遍路|お大師さまの「うどん伝来説」
四国お遍路をしていると、実に「うどん屋さん」が多いことに気づきます。 讃岐うどんの本場・香川県はもちろんのこと、愛媛の瀬戸内海エリアは、とくにうどん店が多いエリア。 四国のおうどんは、独特のコシがある麺に、ダシの効いたおつゆ。合わせてチョイスできる、天ぷらも美味しいですよね。 今では、日本中で食べられている「うどん」ですが、実は、「うどん」は、お大師様が唐(当時の中国)から持ち帰って、日本に広まったといわれています。 「お大師様のうどん伝来説」。 確固たる証拠はないそうですが、お大師様にまつわる、うどんのお話をご紹介します。
四国お遍路|10番札所「切幡寺」観音様になった女人の伝説
四国お遍路の入り口、阿波の国(徳島県)。 1番札所から、しばらく平坦な札所が続きますが、一番最初の山道が現れるのが、10番札所「切幡寺」です。 「是から333段」の石碑は、あまりにも有名。この階段を登りきると、本堂や大師堂が現れます。切幡寺に伝わっているのは、女性が即身成仏して観音様になった伝説で、この札所内で、お大師様が修行していたときのお話です。
四国お遍路|12番札所「焼山寺」火を噴く大蛇伝説
「お遍路ころがし」の最初の難所、12番札所「焼山寺」。 標高938mもある、山の8合目にあり、昔から厳しい修験道の寺院として知られてきました。 この焼山寺にまつわるお話では、お遍路の有名人・衛門三郎がお大師様に再会できた場所が有名ですが、実は、それだけではありません。 ここには、「火を噴く大蛇を退治した、お大師様」の伝説が残っていて、焼山寺という寺名の由来にもなっています。
四国お遍路|17番札所「井戸寺」|未来を写す井戸
四国お遍路17番札所「井戸寺」には、お大師様自らが掘ったという「井戸」が遺されています。この井戸は、「面影の井戸」と呼ばれ、「井戸をのぞいた人の未来を写す」といわれています。
四国お遍路|24番札所「最御崎寺」女人が近づくと火雨が降る山
お大師様の真言宗に関わらず、仏教では、「女人禁制」という言葉をよく耳にします。 「女人禁制」とは、文字通り、「女性を禁ずる」こと。 主に、修業の場となっている山寺などに多く、実際、「高野山」も明治になるまで、女性は決して入れない場所でした。 四国お遍路の札所の中にも、「女人禁制」だった札所がいくつかあります。 その女人禁制の札所のひとつ、24番札所には、「女性が近づくと、火の雨が降る」伝説が遺されています。 この札所の伝説の主人公は、お大師様とご母堂「玉寄御前(たまよりごぜん)」。 どんな伝説なのか、ご紹介していきましょう。
四国お遍路|26番札所「金剛頂寺」天狗退治の伝説
「明けの明星が口に飛び込んだ逸話」がある、高知県・室戸岬。 その、室戸岬からほど近い場所にある第26番札所「金剛頂寺」には、お大師様が「魔物を退治した伝説」が残っています。
四国お遍路|36番札所「青龍寺」|唐からの独鈷が示した地
高知市内から西へ。土佐市に入ると、海が開けてきます。 「宇佐の大橋」という、大きな橋を渡ると、36番札所「青龍寺」はもうすぐそこ。 ここは、お大師様の「独鈷にまつわる伝説」がある札所です。
四国お遍路|37番札所「岩本寺」大師の七不思議
高知県、四万十町にある、第37番札所「岩本寺」。 ここから先は、ついに、「足摺岬」。 歩くと、3日近くはかかる、長距離区間へ旅出る場所です。 この「岩本寺」には、「5つのご本尊様」が祀られています。 5つもの本尊があるのは、遍路中、ここだけ。 お遍路さんは、ここで「5つの真言をとなえる」ことになります。 また、もうひとつ。珍しいのが、お大師様にまつわる「七不思議」伝説。 木や生き物にまつわる、不思議なお話が伝えられています。
四国お遍路|38番札所「金剛福寺」の足摺り伝説
四国お遍路で「うつ病」を寛解することができた管理人が送るお遍路情報サイトです。 88か寺の体験記など、これから四国へ行こうと考えているうつ病を治したい人のために役立つ情報をご紹介します。
四国お遍路|51番札所「石手寺」衛門三郎再来の石
「四国お遍路を始めた最初の人」といわれる、「衛門三郎」。 その、「衛門三郎ゆかりの石」のお話が伝えられているのが、第51番札所「石手寺」です。 衛門三郎は、お大師様を追って、遍路道を20回も旅したといわれています。 その21回目のお遍路中、病で息絶えそうになったのが、12番札所焼山寺近く。 そこで、ようやくお大師様に再会し、「次の世では、伊予の国の河野家に生まれ変わりたい」と言い残して、この世を去りました。 「石手寺」に伝わるのは、その衛門三郎が、転生した後のお話です。
四国お遍路|60番札所「横峰寺」お大師様の飛行伝説
60番札所「横峰寺」は、愛媛西条市にある、難所のひとつ。 「霊峰・石鎚山」の北側の中腹にある札所です。 石鎚山は、古くから山岳修行の場として有名な山で、お大師様もここで修行したといわれています。60番札所「横峰寺」には、お大師様が自ら刻んだという「大日如来」がご本尊として残されています。 この横峰寺に伝わるのが、お大師様が修行をしていたときの、飛行伝説です。
四国お遍路|71番札所「弥谷寺」|「獅子の岩屋」
香川県三豊市にある、71番札所「弥谷寺」。 標高382mの弥谷山の中腹に、ある札所です。 ここは、お大師様の生誕地、善通寺にも近く、本堂の中には、お大師様の「獅子の岩屋」が遺されています。
四国お遍路|73番札所「出釈迦寺」の捨身伝説
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四国お遍路|74番札所「甲山寺」お大師さま神童伝説
お大師様が誕生した「讃岐」(=香川県)には、幼少期の伝説が数多く残されています。 74番札所甲山寺も、そのひとつ。 正しくは、この74番札所から歩いて15分ほどの「仙遊寺」に伝わっているのが、「弘法大師の神童伝説」です。
四国お遍路|お大師様の「食わず芋伝説」
お大師様にまつわる、有名な逸話の中に、「食わず芋」にまつわる伝説があります。 「食わず芋」は、実際に存在する植物で、正式名称を「クワズイモ」といいます。 最近では、観葉植物としても人気があり、成長すると大きな葉 見た目は、里芋に似ていますが、実は、毒性があって食べられません。 お大師様の「食わず芋」のお話は、「禁忌食物系の伝説」といわれ、人々の智慧を伝える手法として、広められたといわれています。 「食わず芋」の伝説は、日本各地に残されていますが、四国お遍路では、高知県・室戸岬にある24番札所「最御崎寺」に、遺されています。 ここでは、「食わず芋」の伝説について、ご紹介していきましょう。
四国お遍路|「現実を変える」密教の教え
真言密教の教えの最大の特徴は、「現世利益」=「即身成仏」にあります。 これには、もちろん厳しい修行が必要ですが、「死んでからあの世で仏様になるのではなく、この世で仏様と一体になる」ことができると説いています。 「現実の世界で仏様になる」というのは、言い換えると、「現実は変えることができる」ということ。これからの心の持ちようや行動次第で、「現実は変えられる」と考えることができます。
お大師様の「真言密教」とほかの宗派の違い
お大師様(弘法大師空海)が開いた「真言密教」。 インドから中国を経て日本に伝わった、仏教は、その後さまざまな宗派が誕生しました。 真言密教も、もちろんそのひとつですが、ほかの宗派とは決定的に異なる点がいくつかあります。 四国お遍路をする上で、必ずしも必要な知識ではありませんが、知っていると「なるほど」と思うことは多いものです。 ここでは、「真言密教」について、カンタンにご紹介してみましょう。
仏様と直接つながる聖なる言葉「ご真言」
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如来、菩薩、明王とは?5種類の仏様
四国お遍路で札所を廻っていると、さまざまなご本尊様に出会います。 「菩薩」と名がついている仏さまもあれば、「如来様」という名のついたご本尊様もいらっしゃいます。 この「菩薩さま」や「如来さま」。 実は、仏さまにも色々あり、大きく分けると5種類に分けられます。ここでは、仏像の種類を解説してみましょう。
真言密教修法の基本「三密加持」とは?
四国88か寺を廻る上で、「三密加持」を行う必要はありませんが、密教のことを知り始めると、「三密加持」という文言をやたらと目にします。 「三密加持(さんみつかじ)」とは、いったい何なのでしょうか。ここでは、簡単に三密加持について、解説してみましょう。
結願の地「高野山」で叶う!瞑想「阿字観」
四国88か寺を結願した後に、お礼参りに訪れる「高野山」。 お大師様がおられる「奥の院」に参拝したら、ぜひとも体験しておきたいのが「阿字観(あじかん)」です。 「阿字観」とは、カンタンにいうと「瞑想」です。 これも修行のひとつですが、高野山では、一般の人が気軽に「阿字観」を体験することができます。
真言密教|悟りに達する段階を説いた「十住心論」
お大師様が残した「十住心論」という著作があります。 人間の心を10段階に分け、最終的に「悟りを得るまでの10のステージ」を説いています。 最終段階に至ると、仏と心が一体化し、現世で仏になる「即身成仏」に至ります。この段階まで進めるのは、「真言密教のみ」と位置づけられています。 「十住心論」は、お大師様自らが開いた「真言密教」の優位性示した書物で、「真言密教でのみ悟りに到達できる」と説いています。
お大師様自ら残した著作の数々
お大師様は、その生涯の間に、実に多くの著作を残されました。 その内容は、1200年の時を経ても、色あせることなく私たちを導いてくれます。今では、その著作をもとにした「お言葉」を書籍を通じて、たくさん知ることができます。
四国お遍路|自分を守ってくれる仏様とご縁を結ぶ「結願灌頂」
「結願」といえば、88か所全てを巡礼し終えることですが、真言宗では「結願」の名がつく仏縁儀式があります。これは、「結願灌頂(けちがんかんじょう)」と呼ばれる仏教儀式で、真言宗に正式に入信する際、真っ先に行われる儀式のこと。 誰でも、希望すれば参加することができます。
持って生まれた運命がわかる?「宿曜道」
「星供養」とは、生まれ年によって違う「宿星」を供養し、その年の安泰を祈る祈祷のこと。毎年、「節分」の時期に行われる、真言密教の行事のひとつです。 実は、真言密教には、「密教占星術」という秘法があり、これも、お大師様が唐から持ち帰り、伝えられたものです。これにも、数多くの秘法がありますが、その中のひとつ。「三九秘要法」で用いる「宿曜道(密教占星術)」は、「人間の現在過去未来」まで見通します。
四国お遍路|「四国別格20霊場」とは?
四国には、88か寺以外にも、お大師様ゆかりの寺院が、数多く存在しています。 その数、実に、200以上ともいわれるほど! お大師様の生誕地であり、修業の地でもあった四国。 それだけに、ご縁のある寺院が、実に多いのです。 中でも、「別格20霊場」(別名「番外札所」)といわれる札所が、20か所あります。 この「別格20霊場」とは、何なのでしょうか?
四国お遍路|別格20霊場|4番札所「鯖大師本坊」の塩サバ伝説
四国88ケ所以外に、お大師様ゆかりの20ケ寺を「別格20霊場」といいます。 徳島と高知の県境近くにある海陽町にある、4番札所「鯖大師本坊」(八坂寺)。 ここには、お大師様と塩サバにまつわる伝説が遺されています。
四国お遍路|別格20霊場|8番札所十夜ケ橋「遍路心得 誕生の地」
愛媛県・大須市に、「十夜ケ橋」(とよがはし)という、番外札所があります。 別格20霊場の第8番札所で、寺名は、「永徳寺」。 88か所でいうと、ちょうど、43番「明石寺」から、44番「大寶寺」へ移動する途中にあります。 ここには、「四国お遍路の心得」になった、お大師様の逸話が遺されています。

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