第2回|四国お遍路|3日目|第25〜32番

第2回|四国お遍路|3日目|第25〜32番

第2回|四国お遍路区切り打ち|3日目|第25〜32番

高知市内の某ホテルの居心地があまりに悪かったのと、また100キロ南下しないといけないのとで、早起き。

 

7時過ぎには身支度を整えて、ホテルをチェックアウトした。朝ごはんをつけていたわけではなかったので、前日にコンビニで買ったパンで軽くすませた。

 

今日の経路をどうすべきか昨晩考えたのだけど、そのまま戻るよりも、いまのホテルの位置から近い札所をお参りしてから、南下するほうが容量が良い気がした。

 

第30番「善楽寺」8:00

 

高知市内の北部にある「善楽寺」。札番号通りに進まない、初のケース。でも、ここらでちょっと頭を使わないと…。

 

 

8:00到着。立派な門。
でも、「土佐神社」??
カーナビの言う通りにきたのにおかしいな。お寺はどこ?

 

わからないので道行く人に聞いてみた。
なんと、お隣だという。土佐神社の門ってお遍路のお寺の門にそっくり。
なんでも、土佐一之宮神社(=土佐神社)の別当寺として建立されたのが「善楽寺」だという。土佐神社のほうが立派な門があって、ちょっと迷いやすいお寺だ。

 

 

せっかくなので、土佐神社でもお参り。

 

 

徒歩で善楽寺を探したら、寺門に出会わず本堂の前にきてしまった。
寺門一礼は、仕方がないので省略。本堂でお参り。

 

こちら、大師堂。

 

お寺を後にしたら、ちょうど赤信号で停車したときに、寺門が見えた。
車から一礼。写真を撮った。なんだかのっけから変なお参りになってしまった。

 

 

 

 


第29番「国分寺」8:50

高知市内を抜けて、南国市に入る。約9キロくらい移動。
市内を抜けたら、またのどかな田園風景になった。のっけから「逆打ち」しているので、今度は29番札所だ。

 

 

お寺の門。立派な門構え。一礼。

 

本堂とお庭。お寺は、結構広くてよく手入れされてるのがわかる。

 

 

大師堂とお庭。

 

なんとこのお寺では数枚しか写真を撮っていなかった。100キロ戻るプレッシャーで、気分的に急ぎ足になってたのかもしれない。
あとから知ったんだけど…禁酒したい人にご利益がある「酒断地蔵」があったらしい。やっぱり事前に勉強していくべきだった。

第28番「大日寺」9:40

10キロ南へ移動すると、今度は香南市に入る。
28番札所。徳島にもある札所と同じ「寺名」だ。珍しいな…。大日如来がご本尊様だから「大日寺」みたい。

 

 

寺門。一礼。結構、参拝者がいる。
女の子のお遍路さん、昨日に引き続いて「菅笠」をかぶってる人がいる。
歩きお遍路さんなのかな?

 

 

お寺は広々していて、緑がいっぱい。

 

 

 

本堂も大きくて、立派。ここでお経をあげて、大師堂でもお参り。
そそくさと移動。今日はほんとに流れ作業のように移動してる。
逆打ちしてるわけじゃないのに、逆打ちしている区間があるのが、なんだか変な感じがするけど、仕方ない。

第27番「神峯寺」11:25

28番から約40キロ移動。
ここまで、ほとんど太平洋沿いの県道55号線を走る。
天気がいいから、海が青く輝いて見えた。昨日は夜走り抜けたから、真っ暗だったけど、ドライブにはもってこいの道路だ。

 

27番に近づいてくると、なんと山道へ。
高知は平坦な場所にあるお寺ばかりだと勝手に思い込んでいたら、ここでどんでん返し。

 

焼山寺や鶴林寺ほどじゃないけど、またも車1台しか通れないような道を行く。
途中で歩きお遍路の人を追い越した。
道中で、歩いてお遍路をしている人を見ると、本当に畏敬の念がこみあげてくる。

 

 

到着。お寺で、さっきの歩きお遍路さんと一緒になった。
なんか、カッコイイ。

 

 

 

緑に囲まれた階段。もうお遍路で階段ってお約束だよね。

 

 

登り切ると、お大師様像。かっこいいのだ。

 

 

本堂。バスの団体様じゃないご家族団体様?
意外と人がいっぱい。

 

 

 

 

このお寺は、寺内にも起伏があって階段で上の大師堂に向かう。途中、お不動様やキレイな庭木があってキレイ。
遠くに海も見える。なんだかとても好きなお寺になった。

 

第25番「津照寺」13:00

30番から始めた逆打ち。ここまで来て、26番に向かわずに、25番へ。
26番も25番も県道のすぐそば。先に25番に行ってしまおう。(こういうのは乱れ打ちとでもいうのだろうか?)

 

25番は、漁港に入っていく場所にあった。ちょっと入り方で迷う。しかも、駐車場がほとんどない。

 

狭い道を抜けると、お寺の横に有料駐車場があった。近くにお金を入れる箱があって、そこに駐車代を入れる。

 

 

いざ、25番。
かなり急こう配の階段が、目の前に。
いくら階段に慣れたとはいえ、これは結構キツそうだ。

 

 

写真で見ると大したことなさそうだけど…

 

 

上から撮った写真のほうが、すごいのがちょっとわかるかも。

 

 

息も絶え絶えになりながら登り切ると、本堂。

 

 

意外と、こじんまり。お参り。

 

 

海が一望できる。

 

 

また坂階段を下りきり、左手にある大師堂へ。
その横に納経所があって、御朱印をいただいた。

 

 

第26番「金剛頂寺」13:40

25番から移動。約5キロほど。
お大師様が修行した室戸岬では。昨日行った24番「最御崎寺」が『東寺』といい、この26番「金剛頂寺」が「西寺」というんだって。
(ガイド本にも書いてあるけど、昨日の団体様を指導していた先達様も説明していた⇒もらい聞き)

 

 

ここのお寺の門にあるワラジがすごいのです。

 

 

デカイ。

 

 

山門で一例して、ここを抜けると本堂。

 

 

がん封じの霊木があって、これに触るとご利益があるという…

 

 

とりあえず、触っておいた。
なんでもトライするのって、コレ大事なこと。

 

 

大師堂でもお経をあげて、26番終了。
ここまで「乱れ打ち」してきたけど、今から高知市内に戻るのだ。

第32番「禅師峰寺」16:05

室戸岬周辺から、再び高知市内へ。1本道の県道は、流れもスムーズで渋滞もない。
地図をよく見ると、30番をすでに済ませているから、湾岸沿いに32番に行くほうが容量がいいことに気づく。
再び、逆打ち、乱れ打ち。まぁ、いいや!

 

途中でガソリンを入れて、移動。そういえば昼ご飯は食べてないけどおなかもすかないし、省略。
32番の手前には、高知竜馬空港があって、そこから桂浜方向に向かう。

 

 

32番到着。さすがに時間がかかった(→当たり前)

 

それにしてもビックリなのが、ものすごく普通の住宅地の中にある。
細〜い道1本。普通、県外の自動車が入り込まないだろうという道路。

 

そういうところを通ってたどり着くと、ちょっとした小さな丘があって、そこがお寺。

 

お寺の門。もう、日差しが夕日になってる。

 

 

右手には、こんな不動明王様も。

 

 

階段をのぼる。

 

 

上から見るとこんな感じ。階段がきついのは、お遍路の共通点かもしれない。

 

 

 

本堂と大師堂で参拝。

 

 

ここは高台になっているので、太平洋が見える。

 

さて、抜かしてしまった31番までは約8キロ。車だから間に合うかもしれない。行ってみよう。

 

第31番「竹林寺」16:50

 

17時の納経所クローズまで、あと10分という時間に到着。

 

 

今まで、どのお寺でも「本堂」と「大師堂」でお経を読んでから納経所に行っていたけど、今回ばかりは間に合わない。
申し訳ないけど、先に御朱印をいただいた。(ちょっと反省)

 

 

心を落ち着けて、本堂と大師堂で参拝。
ちゃんとお経を読んで、ロウソクと線香を挙げてきた。

 

 

↑こちら大師堂。

 

 

それにしても、小高い山の上にあるお寺で、緑がいっぱい。
鮮やかな朱色の五重塔があって、すごくキレイ。

 

本当はちゃんと昼間に来ると、もっといい感じなのじゃないかと思う。
あと、紅葉の季節はきれいだろうな。

この日の宿泊/高知市内・西鉄イン高知はりまや橋

 

前日に予約。朝食付き7820円(税込み)。
はりまや橋のすぐそばにあるホテル。キレイで快適、朝ごはんも高知ならではの食材がとれておいしかった。コスパもかなりいいと思う。
宿泊した日は、昼抜きだったので、近所の商店街にある土佐料理のお店で「カツオのたたき定食」をいただいた。2000円ちょっとだった気がする。やっぱり本場のカツオはすごくおいしかった。

 

この日のあと

せっかく高知に宿泊しているんだから、明日帰るとしてももう少しお寺回れるはずだけど、やめた。理由は、ここ3日で疲れたというのが本音です。
次の日は、近くの市場でお土産用のカツオのたたきを買って、自宅に戻り、またカツオを食べました。この2回目のお遍路のあと、急速に気持ちが浮上していくわけですが、また次回分でご紹介します。

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