第5回|四国お遍路|3日目|第60〜65番、70番

第5回|四国お遍路|3日目|第60〜65番、70番

5回目の四国お遍路|3日目|第60〜65番、70番

朝6時過ぎに起床。温泉に入る。すいてる。後半、ほとんど貸し切り。
快適。お遍路のときの早朝起床は全く苦にならない。

 

7時30分ごろ朝食。1Fレストランでバイキングだけど大混雑。
大型のシティホテルだからか、ビジネスマンが多い。あとお遍路の団体さんも。
レストランスペースがいっぱいで、ラウンジで着席。お庭も見れるし、いい感じ。

 

メニューも豊富で、和洋食、中華の天心もある。讃岐うどんもあった。
お遍路のときの朝食は、ごはん党。
昨日、朝食べ過ぎて調子悪くなったから抑えめにした。さて、NHKの朝ドラを見て、8:15分出発。

 

今日の行程

ここ数日。ずっと地図とにらめっこしていたけど。次の60番は山中。その手前に61番から63番のお寺がある。
どう考えても車の場合、すぐに60番に向かう前に、61番から行ったほうが効率がよい。
車お遍路だから、距離と効率優先。61番から行くことにした。

 


第61番「香園寺」9:40

今治から、25キロくらい移動、西条市に入る。
カーナビのいう通りに進むと、61番「香園寺」。

 

 

入り口。何だか、普通のお寺とは違う感じ。

 

 

ん? これって、お寺??

 

どう見ても、何かの会館かホールにしか見えない。

 

お線香とロウソクは、会館の手前であげる。

 

本堂…どこ??

探すと、なんとこの会館の2Fが本堂。
左右にある階段をのぼると。こんな入り口。ここで靴を脱ぐ。

 

中に入ると…

 

 

中央に金ぴかのご本尊様(大日如来)と、右横に、大師堂。
椅子がいっぱい並んでいて、何もかもほかのお寺とは違う。

 

団体のお遍路さんが先達さんの説明を聞いていて、その横に座った。
この団体さんが読経するなら、合わせてやろうと思ったけど、なかなか始まらない。
仕方がないので、小声で先に読経して外に出た。

 

納経所は?

 

 

あった。
まるで学校みたいな建物。ご朱印をいただいて、このお寺をあとにする。

 

 

このお寺の入り口横にあった、メッセージ。

 

「心の病気はたくさんあるが、その根本的な原因はただひとつ。
真実の自分に気づかないことである」

 

私みたいに、心に問題を抱えてお遍路を始める人って、思っているよりも相当多いのかもしれない。
「真実の自分」って、私は、「もう最後の最後まで分からないんじゃないか?」と思ってるけど、、。すべては自分の中にある何かから始まってるのは間違いないと思う。

 

 

 

第62番「宝寿寺」10:25

国道11号線を、新居浜方向に進むと2キロ弱で、62番につく。
意外にこじんまり。さっきの61番があまりに壮大だったせいかもしれない。

 

門前には「一国一寺」という石碑。

 

 

小さめの本堂と、並んで大師堂がある。
ご夫婦のお遍路さんと一緒になった。

 

私も、ご夫婦も、ちょっとした時間差でお経を読み上げてお参り終了。

 

 


第63番「吉祥寺」10:40

62番から1キロほどで、63番に到着。かなり近い。
駐車場がお寺から少し離れていて、ちょっとわかりづらかった。

 

農協の建物の横の道を少し歩いて、お寺へ。
門前は細い道。

 


このお寺は、88か寺の中で唯一「毘沙門天」を本尊としているお寺。
毘沙門天といえば!上杉謙信!「毘」の旗印がトレードマークだから、すごくワクワク。
(なに気に、歴史が大好きなのです)

 

 

本堂。
勝手に勇ましい感じのお寺なのかと妄想を膨らませていたけれど、
意外に普通だった。

 

 

ご近所のおばさまたちが、ずっと境内でおしゃべりしていた。
なぜか、妙に記憶に残った。

 

 

大師堂。そういえば、仁王門の内側のすぐ横に、200回?お遍路をした先達さんの記念碑があった。すごい。


第64番「前神寺」11:15

63番の後に、最初にすっ飛ばした60番へ行く道がある。
ちょっと迷ったけど、先に64番に行くことにした。ここも、3キロ足らずで行ける。すぐ近く。

 

おーっ、ちょっと山だ。

 

 

少し歩くと登り道。

 

この階段の横に、何とも印象的なお不動さんが、滝に打たれている。
「御滝不動尊」というらしい。この色あいが何ともいえない。不思議だ。

 

 

階段をのぼると、本堂。
すごく、立派!!!
本堂の両横にも、建物が続いているのは珍しい。

 

 

ふと見上げると、階段の上にも何かある。
とりあえず登る。結構、大変な急こう配。
階段を見るとのぼってしまう癖でもついたのかも。よくわからないまま、お参り。

 

 

上から見た本堂。
なかなかよい光景。

 

 

もと来た道を戻り、大師堂で参拝。
山に囲まれた風景といい、建物の形といい、何だか印象に残るお寺だった。


第60番「横峰寺」12:40

山中深い場所にある60番へ!
ここまでくる道は、本当にすごい登り道!!!!
車の運転に慣れている人でもびびると思う。
冬になると、凍結したり雪で行けなくなったりいろいろありそう。

 

西日本の最高峰「石鎚山」の中腹にあるだけあって、
ずいぶん高いところまで登る。
しかも、途中から有料道路(往復2000円弱、駐車代込)になるんだけど、車1台しか通れない箇所もある。

 

文字通り、手に汗握りながら、何とかたどり着く。
山の木はかなり紅葉していた。

 

 

天気がよかったら、相当絶景?と思う駐車場には売店があった。
お寺は、少し離れていて徒歩になる。
最初は、こんな下り道に入る。
結構な急こう配、帰りは昇りになるから大変だろうな。
(本当に大変だった!)

 

 

ようやくお寺に到着。

 

 

本堂。

 

振り返るとこんな感じ。

 

納経所は階段を下りたところにあって、お坊さんが御朱印をくれた。
だいたいのお寺は、僧職じゃない方が御朱印をくれるので何だか新鮮だった。

 

 

写真では正しくこの山中の様子とか、お寺の感じを伝えられないのが残念だ。

 

愛媛の岩屋寺に続いて、事前知識をあまり仕入れずに登って、心底驚いたお寺なんだけど。
本当にこんなものすごいところにお寺があるなんて。四国お遍路、ほんま恐るべしや!

 

 


第65番「三角寺」15:15

60番を終えて、山中を下り65番へ。次で、愛媛のお寺は最後。
65番はここからかなり離れていて、香川との県境くらいにある。
途中、高速を利用して移動。四国中央市に入る。移動距離約60キロほど。

 

ここもちょっと山なんですよね…。ものすごい山からまた山へってのが、精神的に疲れました。
しかも少し失敗したのが、カーナビの通りに進んでいたら、どうも古い道を通っていたみたいで、すごく険しい道をあえて進んでいたという…。
途中で、「65番三角寺」って標識見えたんだけど、その道から行けばもっと楽だったと思う。

 

駐車場には、駐車料金を徴収するおじさんがいて、200円払ってお寺へ。

 

 

で、お約束の階段――――!

 

 

お寺は紅葉まっさかり。赤色や黄色がきれいだった。
本堂と大師堂でお参り。

 

ご朱印をくれる人がすごく若い兄ちゃんで、少し前まで境内でサッカーしてたのだけど、達筆で驚いた。

 

 

第70番「本山寺」16:25

愛媛のお寺を終えて、次は香川。
25キロくらいあるけど、高速をまた使うから、17時までにもうひとついける。
66番の雲辺寺はロープウェーに乗らないといけないし、無理。
高速の出口に一番近い70番に先に行くことにした。

 

 

70番本山寺、仁王門。

 

 

広くて大きなお寺だ。

 

五重塔まである。でも、いま修復中だった。

 

 

本堂と大師堂でお参り。

 

納経所は本堂の裏にあって、何だか豪華な造りで驚いた。

 

今日は2つの山道を運転して疲労困憊。
そういえば、お昼は食べなかった。

 

宿は夕食つけていないから、「すきや」で牛丼を食べてからホテルへ。
普通のお遍路さんより、ホテルにお金をかけてるかもしれないけれど、
食費はかなり低い。なぜかおなかがあまりすかない。

 

この日の宿

かんぽの宿 観音寺

 

昨日、一昨日までの宿は事前に予約してきたけど、この日はずっと悩んでいた。
なぜなら、3日目にどこまで行けるか全然予想がつかなかったから。
1泊目も悩んでいたけど、昨日の段階で、この宿を予約した。
観音寺界隈には本当に宿が少なくて、しかも私が探していた温泉まであるところはほとんどない。結果的に選んで正解だったのがこのホテル。
次の日の移動先にも近いし、観音寺界隈にはたくさん札所があるから拠点にできる。
節約するためには、もう少し早く予約しておいたほうが、もう少し安かったかもしれない。
1泊朝食付き10960円税込み。
天然温泉があって、硫黄のにおいもするいい感じのお風呂だった。
お部屋は和室つきのベッドルーム。意外と快適だった。

 

 

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