第4回|四国お遍路|3日目|第44〜47番

第4回|四国お遍路|3日目|第44〜47番

第4回|四国お遍路|3日目|第44〜47番

6:30ごろ起床。7時に朝ごはんを頂いて、早々に出発。
今日は、宇和島市内から松山方向へ移動。44番に行くには、途中から東方向に入る。

 

目指すのは、山の中!
伊予ICまでは自動車専用道路でスイスイだけど、そこから先は別。
一般道をひたすら登っていく。ガイド本は読んでいたけど予想以上に遠かった。

 

第44番「大寶寺」10:15

これでもかというくらい、長い山の中の道路を走って、ようやく到着。
駐車場の位置がわかりにくくて、右往左往してしまった。駐車場からお寺までは、少し距離がある。

 

 

なかなか、趣きのある山道。

 

 

山門。門の前の空閑が狭くて、正面から全景が撮れなかった。

 

 

ここにも、巨大なワラジ。たまに見かけるこのワラジには、何か意味があるのだろうけど、、、、
いまだによくわからない。

 

 

山のお寺といえば、もれなくついてくる、急こう配の階段。
いやぁ…もう全然驚きませんよ。
登りますとも。

 

 

何とか登り切ると、本堂。
これも全景修めるには、階段の中段から撮るしかない。
引くスペースがなくて残念。

 

 

境内はこじんまりしてるけど、自然の中に溶け込んでいる感じで落ち着く。
本堂と大師堂でお参りして、元来た道を戻る。

 

 

山門を内側から撮ると、林が向こうに見えてキレイ。
さて、次のお寺へ向かおう!


第45番「岩屋寺」11:30

最初からつらいと知ってる道と、全然知らずに登るつらい道。
どっちがいい?と言われたら、「知らずに登る」ほうと答える。

 

徳島のお寺でも思ったことだけど、このお寺は知らずに登ったものの、道中ギブアップしそうになった。
45か寺まで来て、一番すごい急こう配!運動不足の人は、絶対に息切れする。

 

 

44番から11キロ、深い山中に移動すると、45番にたどりつく。
駐車場は、幹線道路から脇道に入ってすぐ。車を停めるとすぐに、参拝道でいきなり坂。
珍しいのが狭い道沿いに売店が並んでること。

 

山門につくまでに、45度くらいはありそうな坂道を登る。
すでに、息切れ。これは、先が思いやられる。
そういえば、ガイド本にも本堂まで20分はかかると書いてあったような…。

 

 

山門を抜けると、坂道の階段の周りにいろいろな像がたくさんあったけど、
登ってる最中は、あまりに大変で写真どころじゃなかった。

 

 

撮ってみた写真も手ぶれ…。
本堂にたどり着くまで…30分かかった。(途中で、息を整えてたせいもあるけど)
正直、初めて「途中ギブアップ」が脳裏をかすめた…(←ヘナチョコ)
あまりに大変で、ジーパンの裾を手で持ち上げて歩いてたら、なんとジーパンが破れました。それほどの坂道だった(遠い目)

 

 

そんなこんなで、ようやく本堂。
息を整え、汗が引くのを待って参拝。

 

 

それにしても、これは…
岩肌の上に建物が建っているとしか思えない。

 

本堂の横にあるハシゴ階段…なんでもこの上には、修行を行う場所があるみたい。
おじさんがのぼっていたけど、私はやめた。ムリ。

 

どれだけすごい岩壁なのかを写真に残したかったけど、おさまりきらない。

 

 

伝わりますかね…??

 

 

大師堂は、本堂のすぐ横にあるけど工事中。
読経して、納経所へ向かう途中に、何やら不思議な岩窟が…。

 

 

中に入ってみたけど、ちょっと怖かった。

 

納経所で御朱印をいただく。
すると、そこにとても印象的なメッセージが挟まれていた。

 

 

このお寺の住職さんはすごくいい人だと思う。
「あなたは、あなた自身が好きですか?」というタイトル。
ドキッとした。

 

「自分自身を否定してしまっては、前向きに生きることができない」

 

その通りだと思う。とくに、うつになってしまった人は、自分の何もかもを否定してしまう。そこから、生きる気力も生命力も限りなく小さくなってしまうこともある。
自分で自分を認めてあげないと、苦しみから逃れることができない。

 

 

帰り道は、ゆとりがあるからまともに写真が撮れた。

 

 

第46番「浄瑠璃寺」13:40

松山市内に移動。46番に向かう。
山を下っていく道も、あまり快適とはいえない。20キロくらいの移動距離なのに、もっと遠く感じた。
2つの山寺で気力が減退したかもしれない。

 

 

46番「浄瑠璃寺」。
住宅街の中にあるお寺だ。

 

 

緑でいっぱいで、あちこちに何かある。
何かあるというのは、石だったり、仏像だったり。

 

 

あとからガイド本を読んだら、「霊験のある石」があちこちにあるお寺なんだって。
知らなかった…。

 

 

本堂。

 

 

大師堂。
ここで、ひとりで「レンタカーお遍路」をしているおじさんに出会った。
読経を終えると、いろいろ話かけてくれて、
もう10数回目のお遍路で、今回は松山空港からレンタカーを借りて、
好きなお寺を逆打ちしてるんだって。

 

 

ここの大師堂においてある「木造の赤ちゃんお大師様」のことを教えてくれた。
このお大師様は抱っこしてもよくて、ご利益があるんだとか。
いろいろ知らないことを教えてくれた。

 

もう何度も回ってるのは、「はじめてのときはガイドバスで来たけど、お遍路が好きになって思いたったらお遍路にいく」ようになったんだって。
まだ結願していないけど、何度も来たくなる気持ちはわかるような気がした。
私にも、また行ってみたいお遍路エリアがある。高知の海岸ぞいのお寺にまた行きたいと思うから。

 

 

このおじさんとは納経所でも一緒になって、
御朱印を書いてくれた女性の方と3人で少しおしゃべりもした。

 

書いてある文字のことや何度もまわっている人の納経帳が真っ赤なこと。
50回くらいだと、まだ真っ赤にはならないらしい。
他のお寺で、もう御朱印押すとこないやんと思うほど赤い納経帳を持っていた人がいたけど、あの方はもう100回近く回ってるということなんだ。すごすぎる。

 

おじさんと別れて次のお寺へ。
おじさんは逆打ち中だから、ここでお別れ。

 

 

第47番「八坂寺」14:30

46番と、もうほとんどお隣。900m移動すると47番についてしまう。

 

 

お寺の門で一礼して中へ。

 

 

本堂と大師堂でお参り。

 

全体的に新しい感じの札所だ。
隣接したところに墓地がたくさんあって、ここのお寺の管轄みたい。

 

 

お寺なのに、なぜか「閻魔大王」や「熊野権現」を祭るものがあって不思議だった。
神仏一体のときの名残りかも。

 

4回目の区切り打ち 終わり

まだ時間は早いけど、疲労困憊。今回の区切り打ちはここまで。
本当は4キロほど移動するだけで、次のお寺があるけど、次回に回すことにした。
今度来るときは、愛媛を完全に抜けて香川まで行くつもり。
一人でやる区切り打ちは、自分のコンディションでいくらでも調整できるのが利点といえる。

 

 

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