第6回|四国お遍路|2日目|77〜83番

第6回|四国お遍路|2日目|77〜83番

6回目のお遍路|2日目|77〜83番

6時起床。朝食は7時〜なので、朝イチに温泉に入ります。温泉宿は、こういう朝の楽しみがあって本当に癒されます。

 

朝食は、前日と同じく大宴会場でのビュッフェスタイル。和洋共にメニューが多くて、目移りしますが、自分で取ったおかずを撮るとこんな感じに。
もっと色々あったんですけど、これだけで満腹です。

 

さて、急いでごはんを食べて、8時すぎにチェックアウトします。いざ!77番へ向かいます。


77番「道隆寺」 8:59

「道隆寺」に到着。平坦な場所にある、中規模の大きさのお寺でした。ここのご本尊様は、お大師様が刻んだ薬師如来だそうです。

 

 

で、この薬師如来様は、「目治し薬師」で有名。
ガイド本にも書いてあるけど、ここにも看板がありました。

 

 

敷地内に入ると、正面が本堂、右手に見えるのが大師堂です。

 

 

早い時間帯でも、本堂には、ほかのお遍路さんが…。今回は、菅笠をかぶっている人が多い印象。こういう後ろ姿を見るのが結構好きです。

 

 

こちら大師堂。お経をよんで一礼。
この間ずっと、「絶対にちゃんとお経を読む」ということに、こだわっています。参拝の方法がイマイチわかっていなかった徳島の初期以外は、必ずやり遂げてます。既に、これは意地です。


78番「郷照寺」9:40

約8キロ移動すると、78番の郷照寺につきます。
ちょっとした高台にあるんですが、車の場合、お寺のすぐ脇までいけちゃう。ラクさせていただいてすいません…。

 

さて、ここは「階段に1円玉を置く」ところなので、お遍路に来る前に銀行で1円玉を2本用意してきました。
※実は、1円玉を置くのは「厄除け」で、厄年の人だけでよかったみたいです。

 

 

駐車場から数段上がると、すぐに境内。そして本堂があります。
本堂の横に建物があるので、てっきりコレが大師堂かと思いきや違った!

 

 

大師堂は、本堂の左にある階段をのぼります。

これが、1円玉を置く階段でした!
右端や左伊橋に、1円玉が並んでます。せっかく持ってきたので、1円玉を置いて登りました。

 

 

昇り切ると、大師堂。
お経を読み上げて、ふと左を見ると…。

 

 

何やら、地下に潜る階段。。。薄暗い感じが、何だか愛媛の51番札所「石出寺」を彷彿とさせます。あの洞窟は本当に怖かった!
ここには、「万体観音洞」と書かれています。どうしようか考えたけど、せっかくなので入ります。

 

 

写真を撮ったものの、ぶれまくり。暗いのでシャッタースピードが遅いんですよね…。
これは、大師堂の地下にあるもので、小さな仏像がたくさん並んでいました。香川の札所は、大師堂の地下にこういうスタイルの洞窟が結構あります。
とりあえず1周して脱出。

 

 

外に出ると、大師堂の左手にこんなお庭もありました。祠がありますが、今回はパス。さて、次へ向かわねば!


79番「天皇寺」10:25

約9キロほど移動すると、「天皇寺」。
名前の通り、皇室にゆかりがある札所で、崇徳天皇のお社があります。
皇室といえば、神社なのだけど、それが由縁で仁王門がないそう。

 

 

中に入ると正面に神社。この鳥居は、その神社の入り口。

 

 

鳥居をくぐると、「皇室下乗」の石の塔も。これは、伊勢神宮とかでもよく見る。

 

 

札所の本堂は、この鳥居に入らず、左手にあります。

 

 

小さな敷地の中に、本堂と大師堂が接近した配置。お遍路の札所の建物は、たいてい古い感じがするけれど、こちらのは特別古さを感じます。

 

 

神社の方にある神馬の銅像。やっぱり、神社のほうがメインな気がする。神仏合体タイプの札所かもしれない。


80番「國分寺」 11:00

約5キロ移動すると、もう次の札所。香川の札所は、札所が集まる密集エリアが多いです。
駐車場に車を停めると、遠くに立派な門構え。

 

 

近づくと、もっと立派なのが分かります。

 

 

仁王門で一礼して中に入ると、左手にずらりと仏様が並んでいます。

 

なんと、「ミニ88か所巡り」。1番札所から88番までのご本尊様が並んでいて、これを拝むと88か所参りになるという。

 

何だか懐かしい寺名を見てると、走馬燈のように過去のお遍路が思い起こされます。

 

 

さて、本堂への道。立派な松の木がいっぱい。

 

 

本堂の手前までくると、お堀と橋まであることに気づきました。すごいな。

 

 

本堂でお経を読んで、合掌。

 

 

大師堂へ向かう途中には、「お願い弁財天」。弁財天の石像は、さっきのお堀の池の上にせり出したところにあります。

 

 

大師堂の入り口。ココの大師堂が実に変わっていて、建物の中にありました。しかも、お守りなどの売店と納経所の奥。
撮影禁止で撮れなかったのですが、実物大?のお大師様像がありました。その地下には、78番の郷照寺にあったタイプの地下の祠も。
小さな仏像がたくさん並んでいて、一周できます。

 

 

大師堂を出ると、金箔大師様も。
金箔をさっきの売店で買って、貼り付けていくそうな…。
この仕組みだと、金箔が落ちて色あせることもないでしょう。よくできています。

 


81番「白峯寺」 12:10

約14キロ移動。なかなかの登りが続く、山道を行きます。今回のお遍路では初めての勾配がありました。道は整備されているので、それほど苦ではありません。
さて、81番に到着。境内に入ると、すぐあるのは大師堂の方でした。まずは、本堂に行かねば!

 

 

本堂へは…登り道です!階段の途中に、13仏のお堂が並びます。

 

 

最初にあるのは、大日如来。申年と未年の守護仏。矢印看板があるので、わかりやすい。

 

 

本堂到着。階段を上ってすぐ正面です。左右には、先ほどの13仏の続きのお堂もあります。
本堂から、階段を見下ろすと…

 

 

こんな感じです。このくらいの階段には驚かなくなってしまいました。

 

 

階段を下りたところには、崇徳天皇の御廟所があります。その昔、配流された崇徳天皇は、この白峯の山腹に埋葬されたそうです。天皇寺も、崇徳天皇にゆかりがありましたが、この周辺の地域はゆかりのある場所が多そうです。

 

大師堂は、なんと撮影し忘れました!不覚です…。納経所兼売店と合体したスタイルで、見た目は普通の大師堂でした。

 

 


82番「根香寺」 13:00

81番から、山続きの道を8キロ走ると、82番に到着します。このお寺の駐車場には、こんな怪獣が!!!

 

 

 

面白すぎる…。この怪獣は、「牛鬼」というらしい。何でも、昔このあたりで悪さをしていたところ、弓で射止められてしまったそうな。ギズモに似てる…。

 

 

さて、牛鬼を見物してから仁王門へ。この仁王門を見て、ビックリ!

 

 

下り階段の、その先に、キツそうな登り階段。久しぶりにキターッ?!と思いました。(実際上り下りすると、それほどでもなかった)

 

 

この階段を登りきると、本堂かと思いきや…まだ階段がありました。

 

 

ようやく、本堂。

 

 

 

本堂?? 入り口の奥に読経している人が見える。

 

入ってみると、左に曲がり、回廊を進んで正面に出る仕組み。つまり、中庭を囲む回廊式。今までにないスタイルだ。

 

 

 

さて、大師堂は、本堂を出て左。朱色の建物は珍しい。たくさんのお遍路さん。ちょうど駐車場で、お遍路ツアーバスが3台もきてたんですよね。
3台分だから100人近くはいらっしゃる。逆打ちツアーみたい。今年の流行ですね。

 

 

 

83番「一宮寺」14:35

山を下り市街地をすり抜け、約17キロ進むと、83番。
途中で、お昼ご飯に讃岐うどんを食べました。香川県を走っていると、どこに行ってもうどん屋さんがあるのでホントに便利です。

 

一宮寺は、のどかな田園風景の中にあります。
これは駐車場側からの入り口で、境内に入ると本来の仁王門があるのが分かりました。コレです。

 

 

本堂。

 

 

きゅうり加持って何だろう?

 

 

大師堂は、本堂の右隣奥にあります。
ここでもプチ団体さんと一緒になったんですが、先達さんがお話していた説明をまた聞きして、自分でも試したのがコレ。

 

 

 

薬師如来様を安置した祠で「地獄の釜」というのだそう。この祠の中に頭を突っ込むと、地獄の釜の煮えたぎる音が聞こえるそうな。日ごろの行いが悪いと、この石の扉が閉まってしまうという伝説も。

 

いざ、トライ! はて…。どうも私の耳には、それらしき音が聞こえない。聞こえない人は耳が悪いって、先達さんのお話を漏れ聴き。あれ?おかしいな。

 

 


アフターお遍路

83番を参拝し終えたのは、15時過ぎ。本当なら、余裕で次の札所へ行ける時間帯ですが、この日は他に行きたいところがありました。

 

 

高松港から目と鼻の先にある「女木島」という島です。実は、この島は私の祖先が住んでいた島で、今回最寄りまでくるので行ってみたかったのです。(ここに行くために急いでいた)
2時間に1本、定期船が出ています。船にさえ乗れば、20分でつきますが、女木行きの最終便は、16時。帰りの最終便が17:20。とにかく、終了が早いのです。

 

 

一宮寺から高松港に移動。船に乗り込み、女木島に行ってきました。ちょうど瀬戸内芸術祭をやっている最中で、何だかアートな雰囲気漂う島でした。

 

 

なぜかあるモアイ像。

 

 

女木の港にある鬼。女木島は鬼ヶ島とも呼ばれている島なのです。
そんなこんなで、約1時間の滞在終了。海を間近で見れて、船にも久しぶりに乗れて、何だか癒されました。

2日目のお宿 ホテル望海荘

この日のお宿は、屋島寺の目と鼻の先にある「ホテル望海荘」。次の日は、屋島寺からなので参拝にも超便利です。
ここへは、屋島ドライブウェイで山頂まで登ると、到着します。

 

20数室しかない小さなお宿ですが、とにかくキレイ!建物も美しいけど、夜景も素晴らしい。
窓からも、高松市街地の美しい夜景が見れます。「夕食は18時までにチェックインしないといけない」とのことだったので、朝食だけの宿泊プランにしました。
(夕ご飯は、高松港〜屋島までの間でファミレスですませました)

 

部屋は広くてバリ風、美しいです。お風呂は洗い場つきで、これまた広くて美しい。これだけの施設で、宿泊料が1万円しないのは驚きでした。女子お遍路さんにはとくにおすすめです。
高松市内のビジネスホテルに泊まるかどうか悩んだんですが、ココにして大正解でした。


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