第6回|四国お遍路|1日目|71〜76番

第6回|四国お遍路|1日目|71〜76番

6回目のお遍路|1日目|71〜76番

70番まで行った前回のお遍路から、3か月。2016年3月。6回目のお遍路に出かけました。(2016年3月)
残す札所は、18か寺。「この回で88番まで結願する」と決めていました。2泊3日のお遍路紀行です。

 

管理人のお遍路手段は、自家用車です。7:30に大阪を出発して、71番がある香川県三豊市へ。
中国自動車道から、岡山方向へ。瀬戸大橋を渡ると、すぐに札所があります。

 

瀬戸大橋のサービスエリアでお昼ご飯を食べてから、四国入り!
うつが寛解したのは、33番あたり(高知)でしたが、お遍路に行く度に、何だか心がすっきりします。


第71番「弥谷寺」 13:30

弥谷寺到着。小高い山を登っていくと、中腹あたりにある札所です。道路を挟んだ真向いに、「道の駅ふれあいパークみの」があります。
進行方向に向かって、左が「道の駅」。右手が、「弥谷寺の駐車場」。道路から看板が見えなくて、道の駅の方の駐車場をウロウロしてしまいました。

 

 

さて、気を取り直して、札所へ。「仁王門から370段の階段がある」。と、ガイドブックに書いてあったので、覚悟していたんですが…。
(ちなみに、弥谷寺の全貌はこのようになっております)

 

 

なんと!! 「運行バス」があるではありませんか…!!
徒歩で登っている人も多いので、ちょっと躊躇しましたが、今日中になんとしても76番まで行きたかったので、往路だけ使うことにしました。

 

 

バスは、こんな感じのマイクロバス。5分刻みくらいで運行しているので、すぐ乗れます。
(ちなみに、片道500円。往復だと750円になります)

 

 

バスのおかげであっという間に、大師堂近くまで到着。すぐに、ココまで行けちゃいます。ありがたいことです。。

 

とはいえ…、本堂までの階段は…。

 

 

これです。バスで楽しましたが、これは登らねばなりません。

 


ヒィヒィ言いながら登っていくと、右手の崖部分に色々な意匠があります。

 


これが、壁に掘られた「阿弥陀三尊磨崖仏」。結構、間近に見れるので、迫力があります。

 

 

階段をのぼり切ると、本堂。後ろにすぐ崖があって、写真にとると岩を背負っているような感じも。
お経を読んで、下山。先ほどの大師堂へ向かいます。

 

 

大師堂。ここが少し珍しいのは…。

 

 

靴を脱いで中に入るところ。下足箱に靴を入れて、階段をあがると、左手にお守り売り場。中央に祭壇。
なんと、祭壇の裏には、少年時代のお大師様が修行したという「獅子の岩屋」があります。
※獅子の岩屋は撮っていいものかわからなかったので写真無しです。

 

この後は、お経を終えて、納経所で御朱印を頂きました。驚いたのは、今年は「御影」と別に、「散華」という記念札が頂けたこと。
うるう年特典のようです。これを全部集めると、額装できるそうです。

 

 

さて、帰りは歩きです。この108段階段…。上ってくる皆さんがほんとに大変そうでした。
「何ちゅうとこに、お寺つくんねん…」と嘆きながら登っているおじさんに遭遇したのが、印象的でした。

 

 


第72番「曼荼羅寺」 14:50

約4キロ移動すると、72番札所「曼荼羅寺」。この札所から、善通寺市に入ります。

 

 

入り口の仁王門。

 

 

中に入ると、本堂まで続く道があります。整備されていてキレイ。

 

 

お遍路団体ツアーの皆さんに遭遇。団体さんと一緒になると、先達さんが先導するお経が聴けます。
読み上げ方は、人によって違うみたいですが、何だか癒されます。

 

 

大師堂。まだ新しい感じがするお堂です。ご朱印を頂いて、次の札所へ。

 

第73番「出釈迦寺」 15:15

たったの400m移動で、73番札所です。(香川の札所は、ご近所密集エリアが多い気がします。)
なだらかな坂道に続く住宅街を抜けると、左手にため池。善通寺市内も一望できます。

 

 

ここには、みかんの無人販売所があります。香川もホント、ミカン多いなぁ。

 

 

参道は上り坂だけど、大したことありません。

 

 

この参道の右に、全国の有志の皆さんが寄進した13仏があります。

 

 

仁王門で一礼。境内に入ると、すぐこんな看板があります。

 

 

「捨て身獄禅定」。
このお寺の上にある山は、「我拝師山」というのですが、この山はお大師様が幼少期に身を投げた場所です。
「なぜ身を投げたの?」というと、こんなお話。

 

「仏の道に生きて人々を救うことが叶うなら、釈迦如来よ。姿を現したまえ。もし、叶わないならわが身を諸仏に捧げよう」と崖から身を投げたそうです。
すると、本当に釈迦如来が現れて、雲の上でお大師様を抱きとめたのだとか。これが、「捨て身獄禅定」のお話。スゴイな…。

 

 

本堂。親子3代でお参りしているご家族に遭遇。小学生くらいの男の子と女の子が、きれいに般若心経を唱えいて、ホント驚きました(余談)。

 

 

大師堂。珍しくクッキリ撮れました。

 

 


第74番甲山寺 15:50

約2キロ移動すると、74番札所「甲山寺」。

 

 

広々した境内。

 

 

本堂の前に、なぜか再び寺名が書かれた仁王門。このパターンは珍しい…。

 

 

本堂では、2人の女性のお遍路さんに会いました。読経している姿を見ていると…なんと、何も手にしていない。つまり、、、暗記してる?!!!
お遍路さんで読むお経って、般若心経だけじゃないんですよね。それを全部覚えているとは!!恐れ入りました。

 

 

大師堂は、本堂の左、少し上段にありました。ここでも、読経。

 

 

岩窟の毘沙門天。なぜ毘沙門天なのかはよくわからない…。

 

 

このお寺には、子供のころのお大師様の神童伝説もあるそうな。話をザクッと説明すると、京の都からきた勅使が、子供のお大師様を見て合掌礼拝したのだとか。
その理由は「四天王に守護されている」から。さすが、お大師様の生まれた讃岐。色々な逸話があるお寺が多いです。

 


第76番「金倉寺」16:17

本来なら次は、75番「善通寺!!!」ですが、先に76番へ。
理由は、@75番の近くに宿をとっていた、A善通寺は見るところが多いから最後にした方がゆっくりできる。というわけです。
本当なら順番が違うけど、御朱印を先にもらって、お経は5時以降になってもゆっくり読めるという読みもあったけど…(これが後で違うと知るんですけど)

 

 

急ぎ足の76番。駐車場から進むと、こんなお地蔵さん??

 

 

そこから右の小道を進む。意外と大きいお寺のようです。

 

 

立派な入り口。仁王門じゃなく、石塔。「智証大師誕生寺」というのは、お大師様の甥なんだそうな。

 

 

広い境内の中にある、本堂。

 

 

ココの本堂の巨大念珠!!これを、下にひっぱると、カタッカタッって珠が落ちる音がするんですよね。
これに、何の由縁や意味があるのかはよくわからないのですが、何だかありがたい感じがします。

 

 

本堂の柱には、金箔大黒天も。これ、金箔を買って、貼り付けていくとご利益あるっていうやつだと思います。(←うろ覚え)

 

 

並びにある大師堂。急ぎ足でお経を読み上げて、次へ!急ぎ足って落ち着かないですね(反省)

第75番「善通寺」 16:52

今回のお遍路のハイライト。ついに、善通寺へ!!
善通寺といえば、お大師様の誕生地。とにかくデカいお寺なのですが、駐車場もデカかった。
駐車場の入り口のおじさんが、「先に納経所へ行って、御朱印もらってから御参りしてね。もうギリギリだし、広いからね」って。ご親切、痛み入ります。

 

 

駐車場側から入ると、大師堂のある西院側から入ります。川があって、橋がかかってます。
こんな橋。何だか優雅な感じです。

 

 

西院に入ると、左手に色々な変わった建物があります。ビルマ戦没者慰霊塔。何だかアジアンチック。

 

 

これは何だったかな??

 

 

大師堂へ続く道。納経所もここにある。助かりました。無事頂いて…さて!とりあえず先に本堂へ行かねば!

 

 

東院に向かう道。閉まっていたけど、屋台がいっぱい。

 

 

敷地内に入ると、目を引く立派な五重塔。いかん、いかん、早く本堂に行かねば!

 

 

本堂発見。中には、大きな薬師如来様がいました。写せなかったのは残念ですが、大きな仏像というのはお遍路では珍しいです。さて、大師堂へもどって読経せねば!

 

 

なんと…! がーん!
ここまで大きい大師堂は善通寺ならではだと思いますが、17時になると閉まります。いつもの、中がよく見えないお堂スタイルじゃないのに、残念。ギリギリで来られる方は要注意です。

 

 

帰り道にとった、桜。あと本当は、ここの大師堂の地下には「戒壇巡り」というのがあるのですが、これは16時半まで。当然、ぎりぎりに来るとみられません。
ちょっぴり残念な感じがする善通寺参拝…。これは、またリベンジ参拝しなければ。

 


1日目のお宿

ことひら温泉 琴参閣

 

善通寺近くで温泉を探していたところ、「ことひら温泉郷」という温泉地が!そこで予約したのが、こちら。休日じゃなければかなりお得!

 

2食付きで1万円ちょいで泊まれるのは驚きです。しかも、建物も部屋も超キレイ。

 

夕食は、巨大宴会場でのビュッフェで、ビールや焼酎類もフリーとは恐れ入りました。「こういう場所で一人でもご飯が食べられる」という方には、超おすすめです。

 


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