第2回|四国お遍路区切り打ち|2日目|第20〜24番
徳島市内のホテルを8時過ぎにチェックアウト。一路、昨日の続き、小松島市方向へ。
朝のラッシュアワーだけど出勤の車は徳島市内に向かうのが多いので、道はスムーズ。
昨日のラスト19番を超えると、だんだん山道になってくる。鶴林寺への山道も、結構な細道、曲がりくねった道ばかり。
もちろん山道だから急こう配だったけど、すでに焼山寺を経験しているから驚きは少ない。
第20番「鶴林寺」9:45
「お遍路ころがし」と呼ばれるお寺のひとつ、第20番札所「鶴林寺」。
駐車場に車を停めたら、そこからは、もちろん徒歩。
なんだかエライところまで登ってきたのが、わかる光景。
大きな木ばかり。いつから生えているんだろう。
道の向こうに見えてくる山門。
緑に映えて、ものすごくかっこいい。何枚も写真を撮ってしまった。
さて、山寺だから、階段あるでしょう。
やっぱりね! そりゃあるよね。。。。
四国お遍路って、別の意義もある気がしてきた。
答えは単純明快=「運動」。
うつって、運動すると緩和しやすいって何かの本に書いていたな…とか思い出したり。
登ってる最中は、もうそれどころの騒ぎじゃないんですけどね。
本堂でお参り。
ふと見ると、本堂の横に階段があって、なぜか登ってしまった。
こうなってくると、もはや階段フェチですからね。登りますとも。
で、登った先にあった建物。何なのかはさっぱりわからなかった…。
でも上から見下ろすと、こんな風景も見れたりして。満足。
三重塔もかっこいい。写真に納まりきらない。
さて、大師堂でもお経をあげてお参りして、御朱印いただきました。
帰り道に、なんだか素敵な2人連れの女子お遍路さんを見たんですよ。
光に映えて、なんだか絵になるおふたりだった。
鶴林寺を後にすると、次はお遍路ころがし3番目の難所。太龍寺。
すごい山の上にいるんだなという光景を見ながら、一礼。
ここの大木って、ほんとにデカイ。ふとい。すごい。
第21番「太龍寺」11:00 ※ロープウェイ麓駅
もと来た険しい山道を下り、いざ下界へ。
いったん山道を下りてからも、すごかった…。川?の横を走るんだけど、車1台しか通れないような道が続く。
対向車が来たらどうしよう…と思いながら、1回だけしかすれ違うことなく通れたのはラッキーだった。本当に危ない道ばかり。
車お遍路の人は、本当に事故らないように注意してください。
ようやく広い道に出ると、「太龍寺ロープウェイ」の麓駅がある広場に出た。
駐車場はかなり広い。見上げると、ロープウェイが見える。
すごいなぁ…これに乗って山の上にあるお寺に行けるんだ。
いざ、乗車。どんどん、上に上がってく。
川の上を通過。
なんと足元の床は、網越しに下が見えるようになっていた。
高所恐怖症の人はひきつりそう。
それにしても、1000年以上も昔に
どうやってこんなすごい山の上にお寺建てたんでしょうね…
焼山寺といい、鶴林寺といい、太龍寺といい、本当に不思議でなりません。
山頂駅到着。
降りると、太龍寺はもう目の前。
やっぱり、坂道と階段はお約束ですよね。
ハイ、ガンバリマス。とはいえ、同じロープウェイで来たほかの参拝者のスピードについていけない。
息切れしながら、登ると、階段にお賽銭箱が…。
下の段は若い年齢。上に行くと、80歳か〜
・・・・100歳、おめでとう。
なるほど。長寿をお祈りする仕掛けなんですね。
登り切ると、目の前に本堂。
中にはいれるような造りになっていた。
本堂から右方向に進むと、大師堂に行くまでの間にいろいろある。庭園??のような感じのところとか。
大師堂へは、川があるわけじゃないけど、なんと「橋」がついていた。高野山にそっくり。
ここでお参りして、納経所へ行き御朱印をいただいた。
下山するときは、別の道。お遍路カップルが歩いている姿が可愛かった。
ロープウェイの山頂駅横にある売店で、お茶のお接待をいただいた。太龍寺のキノコ茶。結構おいしい。
ロープウェイのおかげで楽したけど、昔の人は本当に大変だったろうな…。
歩きで山登りする人も本当に大変だと思う。昔のお遍路さんは死を覚悟して旅に出たというのもうなづける。
第22番「平等寺」13:10
太龍寺から山道を進んで平地のほうへ。
15キロほど行くと、次の22番「平等寺」。田んぼの中にある。
徳島の三難所で、すっかり山道に慣れてしまった。
山の裾にある「平等寺」は意外にも立派な門構え。
そして、とても立派な内観。
山を背景に、階段の上にドドーンと見えるのが本堂。
なんだか、ここもカッコイイお寺だな…
本堂で参拝をすませて大師堂へ。
大師堂にある五鈷杵(さんこしょ)。
高野山を開いた時の伝説にちなんだ杵が置いてある。
これを握ると大師堂の中のお大師様とつながることができる。(もちろん、握る)
あと、このお寺には「白水の井戸」伝説があって、お大師さまが杖をついて湧きださせたという「井戸」がある。
お遍路をしていると、水にからむ伝説って意外と多い。
昔の人にとって、水というものがいかに貴重だったかというのが想像できる。
なんだかお遍路していると、頭も心もちゃんと動くのが不思議。
憂鬱感もなく、倦怠感もなく、焦燥感もない。
なんでお寺まいりしているの?と言われれば、単純明快。
そこにお寺があるから。そこに道があるから進むのとおんなじだ。
第23番「薬王寺」13:50
県道を通って、ついに徳島最後のお寺、23番「薬王寺」についた。
なんだか感慨深いものがある。
このお寺は、仁王門からすぐの階段に特徴がある。階段の一段一段に、1円玉や5円玉が並べられてる。
「厄落としの置き銭」というらしく、自分の年齢と同じ数のお賽銭を置きながら登るんだって。厄年の人はそれだけで、厄を落とせるのだとか。スゴイ。
私は小銭の持ち合わせが少なくて、少ししかおけなかった…。やっぱり事前に小銭を大量に用意しておくのって重要だ。
本堂の横に、ちょっと異国チックな塔がある。大師堂にも参拝して、納経所へ。
今14時近く。次はいよいよ高知。その上、移動距離、これまでの最長の80キロ越え。いよいよ、太平洋だー!!
第24番「最御崎寺」16:15
ついに高知!!!!!23番を過ぎると移動に使う道は、大半が海岸沿い!
絶景続き。太平洋ってスゴイ。
でも、この移動距離80キロ近く。歩きお遍路だと、景色はうれしいけど歩くのがつらい区間。
申し訳ないことに、車お遍路の人はいわゆる湾岸ドライブ。正直かなり爽快な区間でもある。
途中、歩きお遍路をしている人を何人も見かけた。若い男の子、おじさん。おじいさん。いろいろ。本当に頭が下がる。
さすがに80キロ移動で、制限時間内には無理かもと思った24番札所。
16時過ぎに到着して、何とか間に合った。駐車場から少し歩く。こんな感じの道。
それにしても、これまでの徳島とは生えてる木も緑も違う。明らかに、「南国」。
入り口の門で一礼。久しぶりに団体様にも遭遇した。
広い境内は、正面が本堂。左手に大師堂。団体様の後ろから邪魔しないように、ちんまり読経した。
団体様には、必ず先達さんがついていて、独特の節回しでお経を読むのだけど。
なんだか、あのリズムをとる簡易木魚のようなもの?あれって、すごくいい音するなと再び感心しました。
参拝を終えると、もう完全に夕方の日差し。
この近くに、お大師さまが修行して悟りを開いたという洞窟があって、ここに来る前に車道の横にあるのを見つけてたので、とりあえず戻ろう。
で、車で戻ること数分。
あった。この洞窟を「御厨人窟」(みくろど)という。
17時を過ぎていたせいか、どうも入り口近辺にあるお店のようなとこに人はいない。
中に、入ってみようと入ってみた。空気が冷たい。なんだかちょっと怖くなって、早々に退散。
あと、この場所は、「室戸岬」!!!
台風が来た時によく出る場所だけど、ここになんと幕末の土佐藩の有名人。
中岡慎太郎の像があった。
もともと歴史が好きなのです。
でも、うつになってからはテレビも見れないほど何も楽しいことできなかったのに、この像には反応した。
中岡慎太郎像に会えるとは、、感無量。
2日目のこの日の宿
お遍路の中でも最も間抜けな日。この2泊目から事前予約せず、この日は車中泊しようと思って道の駅に行ってみるも…
とてもじゃないけど車の中で落ち着いて寝るなんてできない…周辺の宿を今更ネットで探してみるけど、普通のホテルというのは数が知れててなかなかない。古くて怖いところは、生理的に無理。
そして行き着いたのは、、、、高知市内のホテルでとまること。
ええ、、、ここから100キロ以上先です。しかも、明日、この周辺に戻るわけです。
往復にすると200キロ近くのロスタイムです。
でも、、、、仕方ない。この周辺に当時の生理的に泊まれそうなホテルがないんだもの。!!
こうして、約3時間ほどもかけて高知市内へ移動。格安ビジネスホテルに宿泊。ご飯は途中の道の駅で、カツオのたたきを食べた。
(こんなに苦労して宿泊したホテルだけど、あまりにもイマイチでホテル名記載するのはやめました)
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