6回目のお遍路|3日目|84〜88番、1番
いよいよ最終日。今日で結願します。昨晩の夜景がどんな風に変わるのか?を楽しみにしていたら、やっぱりキレイな光景を目にすることができました。
望海荘の美味しい和朝食を頂いて、いざ出発です。
ここから、84番までは2〜3分の距離。近くて便利で素晴らしいお宿でした。
84番「屋島寺」 9:00
84番の駐車場到着。宿泊したお宿は、この駐車場の脇道の奥にあるので、本当に近かったです。
屋島寺の仁王門は、駐車場側はこんな感じです。(下から山登りしてきた場合は、違う入り口があって、本当はそちらが正式な門です)
朱塗りで、色鮮やか。屋島は、源平合戦で有名な場所ですから、何となくその時代の風貌にしているのかもしれません。
境内に入ると、広くて美しいお庭。奥に見えるのが、本堂です。
横から見た本堂。隣に、巨大な狸像が2つ。蓑山大明神様です。四国狸の総大将をお祀りしているそうです。そういえば、昨晩、宿に行く途中の小道でホンモノの狸に出くわしたんですよね。このあたりは狸が多いのかも。
本堂です。鎌倉時代からの建物だそうです。1000年近く建っているわけですから、ものすごく古い感じがするのもうなづけます。
一応、本来の仁王門にも行きました。この周辺にお住まいのお年寄りの皆さんが結構登ってきます。スゴイ。
大師堂。ここでお参りしていたら、かなり大人数のお遍路さんがやってきました。
バスツアーの方々ですね。ご苦労様です。
85番「八栗寺」9:54
屋島寺から9キロ移動。途中、市街地を抜けて、小高い山を少し登ります。
すると出てくるのが、ケーブルカー乗り場。15分に1本らしく、ちょうど車を停めたら、出発間際だそうで、走りました。
無事、乗車。車窓からの光景はこんな感じ。
山頂駅到着。降りると、まぁ…ナニモナイ。歩いていくと、お土産物屋さんが数軒。お寺は…??
山門が見えたので、思わず「右」に、行っちゃいました。(どちらでもいいんですが、正しくは左の方が分かりやすいです)
こちら、本当は宿坊?だったのでしょうか。未だによくわかりません。
ケーブルカーから来ると、お寺の奥から入ることになるので、多宝塔や大師堂のほうが先に見えます。
朱色が鮮やか。キレイです。
大師堂。いったん、通過して、本堂をお参りしてから、読経しました。
本堂です。後ろに山!この山は「五剣山」というそうです。
一応、本来の仁王門にも行きました。
そこから下ると、こんなお大師様も。景色がキレイです。
ここで、ご主人様の帰りを待っている賢そうなワンちゃん。話しかけても、ご主人様の消えた方向から目を離さないんですよね。忠犬です。
こちらの札所には、「歓喜天」という福の神様も祀られていて、「地元の聖天」さんと呼ばれてるそうです。
さて、下山。先ほどのケーブルカーで下まで降りました。
山田家 10:40
ちょっと早いけど、どうしても行ってみたかった「老舗の讃岐うどん屋」さんへ。
「山田家」さん。創業二百数十年という、有名店。八栗寺に行く道の横にあるので、誰でもわかると思います。来る途中の電柱に、これでもかっ!というほど「山田家」って出てます。
ケーブルカーで一緒になった、ほかのお遍路さんたちも、続々ここに来るくらいだから、ほんと有名なんですね。美しいお庭や建物は重要文化財だそうです。
釜ぶっかけを注文。570円。生卵をトッピング(+60円)。
お味は…… 絶品!!!!! 昨日も、讃岐うどん食べたんですけどね。ここのほうが美味しい。
讃岐うどんらしい、コシとモチモチ感があります。濃いおつゆも、すごーくいけてる。これは、立ち寄らねば損ですわ。
86番「志度寺」12:30
山田家さんから、9キロ移動。海の近くにある、86番到着。
仁王門に向かう途中、右手に平賀源内の墓所がある。
平賀源内といえば、江戸時代中期の天才。確か江戸で獄中死した人物のはずだけど、よくわからない。ここの土地のお生まれの方らしいから、その由縁かもしれない。
仁王門。
中に入ると、五重塔や広いお庭。でも、写真で見る以上に、何だかとっても荒れている。植樹されてるあたりが、何だか掃除したくなるくらいの風貌なのです。
この後、遭遇した団体さんについていた先達さんによると、数年前?高潮で、この周辺一帯、潮につかったそうで、修築の最中らしい。荒れ果ててるのは、その高潮のせいみたい。
本堂。
先達さんとお遍路さんたち。
大師堂の上に掲げられている絵が、何だか素敵でした。
87番「長尾寺」13:15
約6キロ移動して、長尾寺へ。駐車場はすぐ脇にあります。
中は結構広いお寺で、本堂と大師堂はご近所。
こちら本堂。
大師堂。
納経所近くにある看板。88番までの道を案内してます。さぁ!いよいよ、結願の地へ!!!
88番「大窪寺」14:35
山道を6キロ登ると、ついに結願の地!ここに来る途中、なぜかカーナビに85番をセットしてしまい、慌てて戻るという失態。いよいよ最後だと思う焦りでしょうか。
何はともあれ、無事到着。入り口に、「結願の地」って石塔。何だか、感無量です。
立派な仁王門。万感の思いで、一礼。駐車場側からの入り口は、大師堂脇側なので、本来の正面入り口から行きたい方は、坂を少し下るとあります。(本堂あたりに来るまで、私は気づきませんでした)
こちらが、本来の仁王門。降りて登る気力がないので、上から撮影。
本堂です。何だか、ジーンと来ます。
大師堂。ここでも、ジーン…。
大師堂と本堂の間に、杖を修める塔がありました。透明なガラス張りの囲いの中に、無数の金剛杖が納められています。スゴイです。
ちなみに、杖を修めたい方は、納経所で申し込むそうです。
納経所は、本堂の左側の建物。ここで、結願の御朱印を頂きました。
ご朱印を頂いた後に、「結願おめでとうございます」と言われ、納経張に一礼して下さったのが印象的です。
「結願証明書」も頂きました。奉納料2000円。
名前と日付を書いてくれます。長かった88か寺。本当に最後まで行けた!というのは、何ともいえない気持ちです。
でも、今日はココで最後じゃありません。最初の一番に戻って、お礼参りしなければ!
必ずしも、1番に戻らないといけないわけじゃないらしいんですが…。
「本当の1周は、最初のお寺に行くこと」と聞くと、最後までやり遂げたい気分で行くことに決めました。ということで、徳島に移動です。
1番札所「霊山寺」16:12
大窪寺を後にして、徳島へ。山の中の一般道をひたすら走り、四国道の「讃岐IC」を目指します。
そこから高速で、徳島入り。霊山寺は、「板野IC」を下りるとすぐそこです。
仁王門。思い起こせば、2年前。うつで絶不調のときに、ここを訪れたのを思い出します。とにかく参拝方法がわからなくて、ウロウロしていたのが懐かしい。
本堂。あぁ、そういえば、木立の中にあるんだった。
今日、ここからお遍路を始める団体さんでいっぱいでした。
大師堂には、多分何度目かの結願をされたようなお遍路のおじさんがいました。着ている百衣の文字が薄くなってて、ひと目で初めてじゃないのがわかります。
さて!お礼参りの御朱印を頂かねば!
ということで、外にある売店内の納経所に行くと、「今日はもう遅いので本堂横の売店にいってください」と。なんと! 本堂へ戻り、納経張を差し出すと、最後のページにある「お礼参り」のところに御朱印をくださいました。
「満願おめでとうございます」といわれました。1番最初の札所にお礼参りすると、「満願」というのか!と納得。
88番が結願で、最初の札所に戻ると、満願。なるほど!
こうして、四国88か所お遍路。無事終了。何だか感慨深いものがありますね。やっぱり。
でも、きっと近いうちにまたここに来ると思います。その前に、高野山に行かないといけないんですが、またその模様はここでアップさせていただきます。おつきあいありがとうございました!!
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