第5回|四国お遍路|2日目|第52〜59番

第5回|四国お遍路|2日目|第52〜59番

5回目の四国お遍路|2日目|第52〜59番

快適なお宿なのに、なぜか全然寝付けず。
夜中の3時ごろまで悶々…。

 

うつ病のときには、毎日睡眠薬を飲んでいたけど、いまはもうそういう薬には頼らない。
眠れないときは、眠れるまで待つんだ。

 

それにしても、初日の長距離移動で疲れてたはずなのに、不思議。
何とか寝たものの、朝食が7時からなので6時過ぎに起床。

 

朝食会場1番乗り。
このホテルの朝食は、バイキング方式。野菜の種類が豊富で、地元食材もいっぱい。
生のみかんを搾れるマシンもある。

 

目玉焼きやフレンチトーストはオーダー制で出来立てをもってきてくれる。

 

野菜をたっぷり食べて、ジュースもゴクゴク。これが、この後、大変なことの元凶になるとは…。


第52番「太山寺」8:40

7時40分ごろ、ホテルを出発。52番は、松山市内の市街地から北上したところにある。
ナビに間違えて、53番を先に入れてしまって、あわてて52番に戻ったりしてロスタイム。なんだか容量の悪いスタートになってしまった。

 

 

お寺に到着。この右横にある道路をさらに登る。寺名の通り、ちょっとした山の中腹にあるお寺だ。
途中、駐車場がいくつかあって、結構下のほうのパーキングに停めてしまったせいで、お寺まで歩く距離が増えてしまった。

 

山門に行くまでに、結構な上り坂。左右には、普通の住宅もあった。

 

 

お寺のふもと到着。ちょうど、山門に続く階段の下に、大師像や大日如来像があった。
そして、階段…。

 

 

ようやく山門。

 

 

境内は結構広め。本堂も大きい。

 

 

大師堂。

 

読経を終えたあたりで、なんだかおなかの調子がイマイチ。
朝ごはんを食べすぎたせいかも…!
トイレを探すけど、ない><!!!。

 

 

納経所がお寺の中になくて、ここに来る途中の建物にあったから、「そこでトイレ!」と思ったら…。

 

納経所にもトイレがなく、さっき車を停めた駐車場にあるんだと!
冷や汗をかきながら、納経前にトイレまで小走り!!

 

何とかトイレに駆け込んで、用を足した。
それにしても、あんなに広いお寺の中にトイレがないなんて!

 

まだ1か所目なのに、既に疲労感がハンパない。
いかん、いかん!

 

 

第53番「圓明寺」9:40

脱力しきったものの、何とか車を動かし53番へ。
近い。たったの2キロ。さっき間違えて一度来たから、何だか変な気分。
幹線道路の交差点を過ぎると、すぐついた。

 

それにしても今日は天気がイマイチ。さっき雨もぱらついたし、この後、海沿いの道を通るのにホント残念。

 

 

気を取り直して、仁王門で一礼して中に入る。

 

 

ちょっとこじんまりした感じのお寺だけど、境内の中にまた門があった。
ちょっと不思議な感じがする。

 

 

本堂。

 

 

そして、大師堂。
今日遭遇するお遍路さんは、個人で移動してる人ばかり。
早朝だからかな?

 

 

お寺の中に「キリシタン灯篭」という珍しい灯篭があった。

 

 

この石塔の間に見えるのが、ソレ。
仏教とキリスト教の共存?
日本って、宗教の入り混じり具合が自然というかなんというか。

 

 

お寺の入り口にこんな標語。

 

「逆風でも帆の立て方で船は進む」

 

なるほど。確かにその通り。何だか響く言葉だ。

 

さっきの53番で松山市内は終わり。
40キロ近く移動すると、今治市内のお寺密集エリアに入る。
途中は海岸沿いの道がしばらく続き、天気がよければ青い海が見れる。
この日は曇りで、海はねずみ色。やっぱり海は青いのがいいなぁ。

 

この道中には、「道の駅」があって、すごく新鮮な地元野菜が激安で購入できる。
愛媛産レモンが5個で100円とか、サツマイモがどっさり入って100円とか。
すごすぎる。

 

道中、歩きお遍路中の人を3人見かけた。全員、男の人だった。
今治市内に近づくと、工場が増えてくる。
海岸線はともかく、工場周辺は歩いて移動するのは、景色的にもキツイ気がする。

第54番「延命寺」11:30

54番、到着。仁王門。
あれ?何だかおかしいな。工事中?

 

本堂、工事中だった。
なんと、簡易本堂…というか「ご本尊安置所」があって、
ここでお参りするみたい。

 

 

何だか少しおかしな気分だけど、読経。

 

大師堂は??

 

 

あった。工事中の本堂の横にある階段から上へ。

 

 

ここでもお参り。

 

このお寺で1人で「歩きお遍路」をしている金髪の外人さんに遭遇した。
しかも、女性。ガイドブック片手に、移動してるみたい。30代かな?すごい姉さんだ。

 

 

 

 

 


第55番「南光坊」12:20

四国お遍路88か寺の中で、唯一「寺」という名前がない55番。5キロほどで到着。

 

 

車で行くと、なんと大師堂と本堂の間にある、広―――い境内に車を停めることになる。何だかすごく変な感じ。

 

 

車を停めて、本堂へ。お参り。

 

 

大師堂。

 

 

参拝を終えてから、ホントなら先に一礼して入るべき「仁王門」へ。

 

立派な門構え。東西南北を守る四天王の仏像が表に2体、裏に2体。合計4体、配置されてる。

 

 

金箔もところどころにあって、立派な仏像様だ。
それにしてもこんなに広いのに、ひと気が少ない。
平日だから?

第56番「泰山寺」13:35

4キロ走ると、すぐに56番につく。
ここは、仁王門がなく、まるでお城みたいな塀が続いてる。

 

中に入って、本堂で読経した。

 

 

本堂の全体写真を撮るのを忘れてしまったのだけど…。

ここで、斉藤一人さんとそのファミリーの納め札シールを発見した。

 

もうずいぶん前に、このタイプの「納札」は禁止されてるんだけど、
不思議だな。有名人だからOKなの??

 

※斉藤一人さんというのは、「スリムドカン」というダイエット漢方?の販売で、個人納税額第1位に輝いた有名人で、著作もいっぱいある方です。うつのときによく読みました。

 

 

大師堂。
斎藤一人さんシールで頭がいっぱいになってしまった。

 

このお寺でもまた、金髪の外人さんお遍路さんにあった。
さっきとは別の人。ご夫婦と日本人の友だち?の3人ずれ。
外国の人の間でも、お遍路ってメジャーなのかな。


第57番「栄福寺」14:30

またも、たったの3キロ移動すると次のお寺につく。
小さな山の中腹にある、57番。
意外とこじんまりしてるけど、何となく温かい感じがするお寺だ。

 

 

階段を数段登ると、正面が本堂、その右横に大師堂がある。

 

 

境内にある掲示板に、映画「ぼくは坊さん」のポスターが貼ってあった。
「なぜ?」と思ってよく見ると、。。。
この映画の原作はここの住職さんが書いた本。へ〜!

 

納経所に入ると、売店スペースに「サイン入り本」を販売していた。
ちょっと惹かれたけど、ミーハーすぎるかなと思ってやめた。

 

 

このお寺の周りに、柿の木がいっぱい。のどかな風景。絵になる。

 

 


第58番「仙遊寺」14:30

今度は、カーブの多い山道を登ると3キロほどで58番。

 

 

途中、紅葉してる紅葉が見れて、すごくキレイだった。

 

 

本堂。
中に入れる本堂だったので、すみっこで読経した。

 

あと、この日初めて「団体お遍路さん」と遭遇した。
やっぱり、ひと気がなさすぎるより、このくらい人がいるほうがいいな。

 

大師堂。本堂の大きさに比べるとこじんまりしてる。

 

納経所が本堂の中にあるので、また本堂に戻って御朱印をもらった。

 

待っている間、夫婦のお遍路さんがお寺の人に「宿坊にはもう入れますか?」と聞いているのを見た。
このお寺には宿坊があるらしい。

 

「14:30だと確かに少し早そう」と思ってたら、「大丈夫ですよ」って。どうやら、歩きお遍路さんらしい。

 

この次の59番は、11キロ近く離れてるからここで宿泊するんだな。なるほど!


第59番「国分寺」15:30

昨日考えてたプランでは、「このお寺は3日目かな?」と思ってたけどまだこんな時間。
10キロ移動なら、車の場合、大したことない。
宿は今治市内にとってるから、またお寺のあと戻ることになるけど、まぁいいや!

 

 

30分くらいで着いてしまった。
59番の入り口。何だか、新しい感じがする階段。

 

 

階段を上ると平坦なエリアが広がってる。
道の左手に、本堂と大師堂があった。

 

 

色々なものが新しいのは、建て直ししたばかりかもしれない。

 

 

ご夫婦のお遍路さんって、なんかほのぼのする。ふたりで声を合わせてお経を読む姿がとくに好き。

 

 

地元の人も来てる。周囲に愛されるお寺というのはステキだと思う。

 

この日の宿

今治国際ホテル

 

まだ日が明るい内に、参拝終了。
朝の絶不調のせいでお昼を抜いていたけど、この後「ローソン」によって、おにぎり購入。車内で食べた。

 

この日は、今治国際ホテルに宿泊。朝食付きで、9700円税込み。

クチコミ評価が高かったことと、施設がキレイ+温泉がある!ってことで、お遍路に出る前から予約しておいたホテル。

 

泊まってみた感想は、「すごーーーくよかった」!都心部にあってもおかしくない内装、お部屋もすごくキレイ。ラッキーなことに、ツインをシングルユースできたので超広々。

 

2Fに温泉施設があって別途1000円必要だけど、硫黄のにおいがする本物の天然温泉(露天風呂のみ)だし、広々している上にほかの温泉旅館と違って人が少ない。(別途料金だから?)

 

コスパ的に、料金以上の満足度。駐車場(別料金)が、敷地の隣にあって立体じゃないのも楽ちんだった。今治に来たら、また泊まりたいと思う。

 

夜は近所にあまり飲食店がなく、コンビニ弁当ですました。今日の食費は合計しても1000円いかない。

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